研究課題/領域番号 |
20K00371
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
佐藤 賢 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (50726487)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 中国ドキュメンタリー映画 / 中国映画 / 中国語圏の映画 / 芸術表現と社会 / コミュニケーションとしてのドキュメンタリー |
研究実績の概要 |
2023年度は、2022年度に引き続き新型コロナウイルス感染症による海外渡航制限は緩和されたものの中国への渡航の条件は依然として厳しく、当初の計画にあった中国現地での研究調査および映画監督・研究協力者の招聘が行えない状況の中で次のような研究活動を行った。①昨年度に引き続き、中国ドキュメンタリー映画の批評に関する資料の収集および研究を進めた。②最新の中国ドキュメンタリー映画に関する知見を深めるため、2023年10月に山形で開催された山形国際ドキュメンタリー映画祭に参加し、中国ドキュメンタリー映画作品を鑑賞するとともに、来日した監督と交流した。③中国ドキュメンタリー映画研究と隣接する研究領域へと視野を広げ、(a)小型国際ワークショップ「戒厳/解厳時期の台湾ドキュメンタリー映画とオルタナティブ公共圏」(2023年7月22日、日本大学文理学部)にディスカッサントとして参加するとともに、研究グループ形成を目的とし、(b)第5~7回中国映像文化論研究会を開催し、山形国際ドキュメンタリー映画祭の協力を得て、中国ドキュメンタリー映画作品を上映した。④中国語圏映画に関する知見を深めるため、2024年3月に大阪で開催された第18回大阪アジアン映画祭に参加し中国語圏映画作品を鑑賞した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症による海外渡航制限は緩和されたものの中国への渡航の条件は依然として厳しく、中国現地での研究調査および映画監督・研究協力者の招聘が行えず、当初計画していた対面形式による国際ワークショップを開催することができていない状況であるため。
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今後の研究の推進方策 |
海外渡航のタイミングを見極め、可能であれば中国現地での研究調査を行い、また中国から映画監督・研究協力者を招聘し、対面形式による国際ワークショップを開催する。中国インディペンデント・ドキュメンタリー映画における創作と批評の関係性について総括的な研究を進めるとともに、隣接する研究領域も視野に入れて、発展的な研究の方向性を模索したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究資料の購入、研究調査を目的とした海外渡航および国際ワークショップ開催のために使用する予定である。
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