研究課題/領域番号 |
20K00375
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小川 利康 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (70233418)
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研究分担者 |
長堀 祐造 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 名誉教授 (40208046)
工藤 貴正 愛知県立大学, 外国語学部, 名誉教授 (80205096)
秋吉 收 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (90275438)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 周氏兄弟 / 『語絲』 / 魯迅 / 周作人 |
研究実績の概要 |
初年度、2年目はコロナ禍で研究は基本的に個人ごとに進めるほかなかったが、3年目の2022年度はコロナ禍のもとでも研究活動を円滑に進められるようになった。そこで2年目までは実現できなかった共同研究を積極的に進めた。 その到達点となるのが、2022年10月1日にオンライン(ウェビナー配信)で開催した国際シンポジウム「周氏兄弟と1920年代─『新青年』から『語絲』まで」である。会議は日中両言語を会議言語として進行した。中国から参加の7名、日本の8名とも日中両言語に通じた魯迅、周作人研究者であり、これまで注意されていなかった日中双方の貴重な文献史料による発表を行い、1920年代における草創期の中国文学に対する日本文学の影響の深さを改めて示すものとなった。 シンポジウムは遺憾ながらオンラインで開催せざるを得なかったが、ウェビナー配信で行ったシンポジウムの参加者は延べで735名にのぼり、参加者は日本だけでなく、中国、香港から多数参加があり、少数ながら大韓民国、マレーシア、シンガポール、ドイツ、フランスからも参加があった。今後も対面による交流が重要であることはもちろんだが、もう一方でオンライン配信の持つ可能性は今後も出来るだけ生かしてゆくべきだと感じさせられた。 国際シンポジウムによる共同研究の総括として、2023年3月には研究誌『周氏兄弟研究』(年刊誌)第1号を刊行した。魯迅、周作人研究を中心としつつも、関連する研究分野にも視野を広げる間口の広い研究誌として今後毎年刊行を継続してゆきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度、2年目はコロナ禍で研究が停滞したが、3年目の2022年度は国際シンポジウムを開催し、研究誌『周氏兄弟研究』を発刊できた。
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今後の研究の推進方策 |
研究の集大成となるシンポジウムを対面で開催し、所期の目的としていた『語絲』時期における周氏兄弟の比較研究を進めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究誌『周氏兄弟研究』刊行費用として50万円を予定していたが、幸いにして本学商学部の徳井研究振興基金の助成を受けられたため、未使用のまま繰り越した。
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