現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の実施計画から見れば、やや遅れている。ただし、トウェインのユーモアを晩年期のみならず、その出発時からの見直しによって「19世紀アメリカの文学的コメディアン」からの影響の大きさを再確認できた収穫は大きい。その視野を<マーク・トウェインとユーモアの修辞学>といったより広い視野から発展させる必要性を強めることができたと認識している。本課題の遂行にあたり、こうしたより広い視野を忘れないようにしたい。 Sloneの編集による_Mark Twain's Humor: Critical Essays_(1993)や、広瀬典生著『アメリカ旧南西部ユーモア文学の世界』(2002)、それに Lawrence W. Levine, _Highbrow / Lowbrow: The Emergence of Cultural Hierarchy in America_(1988); Henry Nash Smith, "That Hideous Mistake of Poor Clemens's "(1955); H. N. Smith, _Mark Twain: The Development of a Writer_(1962); Harold K. Bush, Jr., "The Mythic Struggle between East and West: Mark Twain's Speech at Whittier's 70th Birthday Celebration and W. D. Howells' 'A Chance Acquaintance'"(1995); Jerome Loving, "Birthday Party Brouhaha"(2008)等が非常に有益だった。結論としては、内容的な進捗があったと考えている。
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