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2023 年度 実績報告書

分断するアメリカ社会におけるエマソンの横断的知性と奴隷制廃止運動

研究課題

研究課題/領域番号 20K00398
研究機関大東文化大学

研究代表者

小倉 いずみ  大東文化大学, 法学部, 教授 (00185563)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードラルフ・ウォルド・エマソン / 南北戦争 / 奴隷制廃止の講演 / エイブラハム・リンカーン / 南北戦争後のエマソン / トマス・ウェントワース・ヒギンソン / エミリ・ディキンソン
研究実績の概要

2023年7月にマサチューセッツ州コンコードで開催された全米ソロー学会において発表“Emerson’s Lectures on Abolition during the Civil War: “American Civilization” and “Fortune of the Republic”を行った。大会はすべて対面で行われ、私は3人のパネリストと共にラウンドテーブルを担当した。ラウンドテーブルは発表を短く行い、ディスカッションに重点を置く。大会は4日間開催されたので、他の参加者と交流した。またエマソンの家、旧牧師館、オルコットの家を見学した。エマソンの家では私の著書が出版されたら送ってほしいと依頼された。
最終年度の研究成果を公表するために科学研究費学術図書を取得したので、その原稿を出版社の金星堂に提出した。著書のタイトルは『ラルフ・ウォルド・エマソンと奴隷制廃止主義』である。1400年代に大航海時代にポルトガルが最初に奴隷貿易に従事して以後、スペイン、オランダ、英国へと発展した経緯を解説し、アメリカにおける奴隷制の拡大をたどった。エマソンの奴隷制反対運動は1840年代から始まったが、彼の奴隷制廃止への変貌を詳細に分析した。2023年度は研究の最終年度となるので、過去4年間の研究の集大成として学術図書を出版したいと思っていた。本書はまた年表と参考文献を充実させており、『ジョン・コットンとピューリタニズム』と『トマス・フッカーとコネチカット』に収録したものをさらに正確に、読みやすく編集した。本書は2023年8月31日に出版された。
書評としては、高橋勤著『野生の文法』を『ヘンリー・ソロー研究論集』第49号に執筆した。初期アメリカ学会では2024年3月に司会を務めた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] ハーバード大学/ジョンズ・ホプキンズ大学/レバノン・バレー・カレッジ(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      ハーバード大学/ジョンズ・ホプキンズ大学/レバノン・バレー・カレッジ
  • [雑誌論文] 書評、高橋勤著『野生の文法』2024

    • 著者名/発表者名
      小倉いずみ
    • 雑誌名

      ヘンリー・ソロー研究論集

      巻: 49 ページ: 91-94

    • 査読あり
  • [学会発表] Emerson’s Lectures on Abolition during the Civil War: “American Civilization” and “Fortune of the Republic"2023

    • 著者名/発表者名
      小倉いずみ
    • 学会等名
      Thoreau Society Annual Gathering 2023
    • 国際学会
  • [図書] ラルフ・ウォルド・エマソンと奴隷制廃止主義2023

    • 著者名/発表者名
      小倉いずみ
    • 総ページ数
      440
    • 出版者
      金星堂
    • ISBN
      978-4-7647-1226-3
  • [備考] Academic Achievement

    • URL

      http://aachieve.server-shared.com/~izumi

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公開日: 2024-12-25  

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