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2021 年度 実施状況報告書

総合芸術におけるジャポニスムの表象の変容と異分野間の影響関係に関する比較芸術研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K00426
研究機関京都女子大学

研究代表者

日高 真帆  京都女子大学, 文学部, 教授 (90407619)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードジャポニスム / 比較芸術 / ビアズリー / ワイルド / サロメ
研究実績の概要

本研究「総合芸術におけるジャポニスムの表象の変容と異分野間の影響関係に関する比較芸術研究」は、演劇・オペラ・映画等の総合芸術において、ジャポニスムがどのように表象され、その表象が異なる芸術様式・文化圏・時代を越える際にどのような変容を遂げてきたのか、また、日欧の芸術作品や、ジャポニスムを取り入れた異なる芸術分野の間にどのような相互影響関係が認められるのかを追究する学際的比較芸術研究である。そのため、分野、国境、時代を越えた学際的研究を行い、世紀末芸術及びそれ以降の日欧の文学と視覚芸術、そして舞台芸術を関連づける研究活動を行ってきた。
2021年度は、関連する日英文学作品や美術作品、それらの日本に於ける受容に関する資料を幅広く収集し、先行研究の調査も行った。また、2021年8月にオンラインで開催された国際アジア学会、"The 12th International Convention of Asia Scholars - Crafting a Global Future" にて英語による単独研究発表(Crafting a Global Future of Theatre)を行った。質疑応答も充実し、海外の研究者と議論を発展させることができた。更に、本研究に関連して、本学附属図書館館長より依頼を受け、京都女子大学附属図書館貴重書展示コーナー展覧会「ビアズリーと『サロメ』」の企画、展示作品の選定及び解説の執筆を担当した。同展覧会は、2021年11月26日から2022年3月23日迄開催された。それにより、研究成果を生かして貴重資料を解説と共に広く紹介することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウイルス感染症により海外出張が不可能となったため、海外での調査研究や学会活動を進められない状況にあった。その一方で、パンデミックであることから世界的にオンラインで提供される資料や講演等が増加したため、海外との関係において、オンラインで可能な研究活動は多角的に行った。学会もオンライン化が相次いだが、2021年8月に開催された国際アジア学会を始めとしてオンラインで参加可能なものには国内外の学会にも参加し、また、調査研究のための国内出張も感染率が下がっている期間にある程度実施することができた。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの収束が見えない状況にあって、海外出張再開時期も不明であるが、パンデミックであることから世界的にオンラインで提供される資料や講演等が増加したため、オンラインでの学会活動や情報収集、海外研究者との連携を積極的に展開することで研究を推進する。また、国内出張については実施可能な時期が増えたため、感染防止対策を徹底した上で積極的に行い、国内で可能な研究活動を多角的に促進する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症によるパンデミックを受けて海外出張が不可能となったため、次年度使用額が生じた。次年度も海外出張再開の見通しは立たない状況であるが、国内出張については時期によって申請が通るようになったため、感染防止対策を徹底した上で積極的に実施していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 その他

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Crafting a Global Future of Theatre2021

    • 著者名/発表者名
      日高真帆
    • 学会等名
      The 12th International Convention of Asia Scholars
    • 国際学会
  • [備考] 京都女子大学ホームページ

    • URL

      http://gyouseki-db.kyoto-wu.ac.jp/Profiles/1/0000055/profile.html

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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