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2023 年度 実施状況報告書

近現代フランス演劇における<祝祭>概念の総括的検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K00489
研究機関東北大学

研究代表者

坂巻 康司  東北大学, 国際文化研究科, 教授 (70534436)

研究分担者 大坪 裕幸  立教大学, 外国語教育研究センター, 特定課題研究員 (30833983)
井上 由里子  青山学院大学, 文学部, 准教授 (70601037)
水野 雅司  学習院大学, 付置研究所, 教授 (80286244)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードオペラ
研究実績の概要

本研究は4名の研究者による共同作業を通し、近現代フランス演劇における<祝祭>概念の変貌過程を探求することを目的としている。2023年度も昨年度と同様に「そもそも<祝祭>とは何か?」という根源的な問いに立ち戻り、隣接分野からゲスト研究者を招いて、<祝祭>概念に対する理解を深めることを目指した。
そのような観点から、今年度は<祝祭>概念を考える上では外せないドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーの楽劇をテーマに選び、第7回例会として「祝祭・オペラ・神話――リヒャルト・ワーグナーの楽劇について」と題するシンポジウムを2023年9月16日に実施した(於:東北大学東京分室)。このシンポジウムには音楽史、音楽美学、比較文学を専門分野とされる3名の研究者を招聘し、各々の知見を提示していただいた。まず、青山学院大学教授の広瀬大介氏には「ワーグナーのバイロイト“祝祭”、舞台神聖“祝祭”劇としての『パルジファル』」と題するご講演をしていただき、ワーグナー芸術の基本的な構えをご説明いただいた。続いて、北里大学准教授の安川智子氏には「フランスにおけるワーグナー受容の転換点――《ペレアス》後に起きたこと」と題するご講演をしていただき、フランスにおけるワーグナーの受容がいかなる形態を辿って行ったのかを専門家の立場から分析していただいた。さらに、福岡大学准教授の林信蔵氏には「エミール・ゾラと永井荷風を《タンホイザー》との関連でどう語り得るか」と題するご講演をしていただき、ゾラと荷風という二人の文学者がいかにワーグナー芸術と対峙したのかを解説していただいた。その後の質疑応答では活発な議論が展開され、改めてワーグナーという作曲家の特異性が確認された。
以上により、本研究が解明を目指す近現代フランスの舞台芸術における<祝祭>概念が、19世紀末にそれまで以上に複雑に変貌して行ったことが改めて浮き彫りにされた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度に開始された本研究であったが、コロナ禍のために2021年度まではオンラインのみでの例会実施を余儀なくされた。そのため、十分な研究活動ができなかったが、2022年度よりようやく対面での例会が始まり、研究活動が軌道に乗り始めた。
2023年度は前年度に引き続き、外部から多彩な研究者をゲストとしてお招きすることにより、充実したシンポジウム(第7回例会)を実施することができた。しかし当初は第8回例会を年度内に実施する予定であったが、諸々の事情により実施することが出来なかった。来年度以降、遅れを取り戻す予定である。

今後の研究の推進方策

2024年度は、第9回、第10回の例会にそれぞれオペレッタ、そして万国博覧会を専門とされる研究者をお招きすることによって、引き続き19世紀末フランスにおける<祝祭>概念を検討して行く予定である。

次年度使用額が生じた理由

例会の実施回数が当初の予定より減ったために今年度はやや残額が生じた。これらは来年度の助成金と合わせて使用して行く予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 占領下の恋人たちはどこを目指すか -- アンリ・ドコワン『初めてのランデヴー』をめぐって --2024

    • 著者名/発表者名
      水野雅司
    • 雑誌名

      言語・文化・社会

      巻: 22 ページ: 23-48

  • [学会発表] 関西マラルメ研究会の20年2023

    • 著者名/発表者名
      坂巻康司
    • 学会等名
      関西マラルメ研究会創立20周年記念シンポジウム
  • [学会発表] 現代フランスのマラルメ研究の傾向--BohacとEttlinを中心に2023

    • 著者名/発表者名
      坂巻康司
    • 学会等名
      関西マラルメ研究会創立20周年記念シンポジウム

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公開日: 2024-12-25  

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