研究課題/領域番号 |
20K00524
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
坂元 昌樹 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (70346972)
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研究分担者 |
西槇 偉 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (50305512)
濱田 明 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (60264264)
福澤 清 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 名誉教授 (80136697)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ラフカディオ・ハーン / 夏目漱石 / 異文化接触 / 多文化共生 / 人文学 |
研究実績の概要 |
本研究課題は、ラフカディオ・ハーン(1850-1904)と夏目漱石(1867-1916)の文学と思想について、異文化接触や多文化共生研究の視点を導入しながら、総合的な人文学研究の構想の一部としてアプローチすることを目的とする共同研究である。本研究は、研究代表者・分担者の所属機関である熊本大学に存在するハーンと漱石の両者に関係する各種の文化的資源を活用しながら共同研究を進めている。 当該年度においては、年度計画に基づいて、ハーン・漱石研究を通して見える近代の東アジアにおける異文化接触の問題系を中心に、共同研究の参加者が研究活動を進めた。参加者各自での研究活動に加えて、研究分担者の西槇偉が中心となる形で国際共同シンポジウム「夏目漱石と東アジア―翻訳・受容をめぐって」をオンライン会議として開催して研究報告を行い、研究代表者の坂元昌樹も司会として参加した。また、研究分担者の濱田明が中心となって、共同ワークショップ「ラフカディオ・ハーンとニューオリンズ、マルティニーク」をオンライン会議として開催した。また、研究分担者の福澤清は、次年度の研究計画で予定されるハーン・漱石研究を通じた近代の英語圏における異文化接触とその関連領域の検討のための各種の調査研究を遂行した。研究代表者と各研究分担者は、定期的に研究打ち合わせを実施し、共通の所属機関である熊本大学におけるハーンと漱石についての文化的資源の活用方法の検討を含めて、共同研究を進める上で必要な情報の共有に努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により国外での調査研究や学術会議参加は実施しなかったが、オンライン会議システムを活用した国際共同シンポジウムや共同ワークショップを実施するなど、当該年度の年度計画におけるハーン・漱石研究を通して見える東アジアの異文化接触の問題系の検討というテーマについては、当初の計画に従っておおむね進めることができたと判断する。また、次年度以降の年度計画に向けても、現時点でおおむね当初の計画に沿って共同研究の準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
本共同研究の成果についての発表と刊行を計画的に進めたい。また、次年度においては、年度計画に基づいてハーン・漱石研究を通じた近代の英語圏での異文化接触とその関連領域の検討をテーマに、共同研究を進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費・旅費等の一部の執行予定を次年度以降に延期した。
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