研究課題/領域番号 |
20K00529
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
木村 朗子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (80433879)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 震災後文学 / 日本文学 / 文学理論 |
研究実績の概要 |
基盤研究(C)2017年度~2019年度「震災後文学の研究とその理論的構築」(17K02664)で、ランス国立東洋言語文化大学(パリ)にて、当大学教授のアンヌ・バヤール=坂井氏と津田塾大学の共同開催で行った、パリでの国際会議2018年6月21~22日「3.11後文学を今日的に考える」、及び2019年12月2日「日本文学を3.11後の視座で読むー作家いとうせいこうとともに」をふまえて、本研究では、論集の作成をおこなってきた。 2020年度は、かねてより依頼済みであった明石書店の協力を得て論集ための編集作業を行った。本論集には、特別寄稿3本を含む21本の論考が集り、総ページ512ページにおよぶ大著『世界文学としての〈震災後文学〉』(明石書店)を2021年3月11日に本年度の成果として刊行することができた。 また、『その後の震災後文学論』(青土社、2018年)の英語訳については、ひきつづき翻訳の調整、確認作業を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
二度にわたる国際会議をふまえて、予定通りに『世界文学としての〈震災後文学〉』としてまとめ、刊行することができた。
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今後の研究の推進方策 |
刊行された論集『世界文学としての〈震災後文学〉』をめぐって、国際研究集会をオンラインで開催する予定である。執筆者ではない研究者に書評を依頼し、ネットワークをさらに拡げていくものとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度予算は、論集出版のための経費として使用した。残額は次年度に繰り越しとし、国際会議開催費用、『その後の震災後文学論』(青土社、2018年)の英語訳出版のための予算として使用する。
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