研究実績の概要 |
申請者の『その後の震災後文学論』(青土社、2018)が、レイチェル・ディニット氏とダグラス・スレイメーカー氏によって英語訳され、2022年10月に、Lexington BookからTheorizing Post-Disaster Literature in Japan: Revisiting the Literary and Cultural Landscape After the Triple Disastersとして刊行された。 2022年5月12日から14日にUCLAでおこなわれたAJLSでは、研究協力関係にあるUCアーバイン校教授のマルゲリータ・ロング氏が聞き書きをテーマにしたパネル「Kikigaki as Attunement: Turning to Listening,Turning to Environment」を主催し、申請者が”The Kikigaki Literary Shift in Shinsaigo Bungaku"と題した発表をした。さらに、マルゲリータ・ロング氏は自ら主催した聞き書きのパネルを展開して、2022年9月30日から10月1日に、UCアーバイン校において、WritersWho Have Seen TooMuch: Care, Kin, Earthと題した国際学会において、“Tsushima’s Indigenous Poetics: In Kyrzgyzstan with Golden Dream Song (Ogon no yume no uta)”と題して発表を行った。 2022年12月17、18日津田塾大学、研究協力関係にある立命館大学において、当該課題の成果である『世界文学としての〈震災後文学〉』(明石書店、2021)の執筆者と評者が集う国際会議を開催し、岩川ありさ氏、田口麻奈氏、中川成美氏を批評者として執筆者たちが応答した。17日にはゲストに瀬尾夏美氏を招き、18日には執筆者の一人である新井高子氏が大船渡で聞き取りをした成果を映画にまとめた『東北おんばのうたーつなみの浜辺で』を上映し、議論した。 2023年3月16日から19日にアメリカ、ボストンで開催されたアジア学会AASにおいて、震災後文学のパネルを組み、作家の小林エリカ氏を招いて小林エリカの震災後の作品を中心としたパネル発表を行った。
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