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2023 年度 研究成果報告書

チベット・ビルマ語派ルイ語群における借用語の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K00570
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02060:言語学関連
研究機関帝京科学大学 (2021-2023)
京都大学 (2020)

研究代表者

藤原 敬介  帝京科学大学, 総合教育センター, 准教授 (00569105)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード言語学 / 歴史言語学 / 借用語 / チベット・ビルマ語派 / ルイ語群 / マルマ語 / ベンガル語 / チャクマ語
研究成果の概要

チベット・ビルマ語派ルイ語群にみられる借用語の諸相を研究した。特にチャック語の借用表現について、バングラデシュの公用語であるベンガル語、チャック語がはなされるチッタゴン丘陵地帯の共通語であるマルマ語との関係を中心に研究した。
他方、ルイ語群の中でもビルマではなされるカドゥー語やガナン語において、他言語からの動詞の借用でのみ確認される特別な標識について、同系のチャクパ語だけでなく、ネパールのチベット・ビルマ諸語の一部においても類似したものがみられることを報告した。また、インド・アーリア諸語に顕著にみられる相関関係文について、チベット・ビルマ諸語での状況をまとめた。

自由記述の分野

言語学

研究成果の学術的意義や社会的意義

インド・アーリア諸語に顕著にみられる相関関係文が、チベット・ビルマ諸語にも分布することをしめし、特徴を分類した。インド・アーリア語のように相関詞を使用するだけでなく、漢語のように疑問詞を使用するものも広範に分布していることをあきらかにした。また、動詞を借用したときのみにみられる特別な標識が、ビルマのルイ語群の言語だけでなく、ネパールのチベット・ビルマ諸語の一部にもあることをしめした。以上は従来注目されておらず、学術的意義がある。
言語の系統や地域をこえて類似した特徴が分布することを分析することにより、当該地域の歴史や民族の移動を考察する上でも新たな視点を提供する可能性があり、社会的意義がある。

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公開日: 2025-01-30  

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