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2023 年度 実施状況報告書

単語ストレスを主な手がかりとした日本語母語英語学習者のリスニング過程に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K00590
研究機関流通科学大学

研究代表者

山本 勝巳  流通科学大学, 人間社会学部, 准教授 (40249818)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード日本語母語英語学習者 / 単語強勢 / 知覚 / 時間的推移
研究実績の概要

本研究では、日本語母語英語学習者のリスニング過程の解明を目的としている。当初の申請では、特に単語強勢の音響的な機能に着目して日本語母語話者のリスニングにおいてどのように語強勢が機能しているかを様々な切り口から検討しようと考えていた。しかしながら採択から数年はコロナ禍で対面方式での実験実施が困難であったため、計画やそれによって解明したい内容をかなり縮小して継続実施しているものである。
期間延長後の主たる実験目的は、日本語母語英語学習者の単語強勢の知覚に関する時間的遷移について検討することとした。第1音節と第2音節への語強勢付与によって品詞の変化する単語ペア(例: IM-port/im-PORT)を利用して、先行研究を参考に音節ごとに1/3ずつ伸長させたGating刺激列を作成した。したがって両グループとも単語全体の再生には6ステップかかることになる。第1音節に強勢のある単語群について3ステップで第1音節全体が再生されることになり、第2音節に強勢のある単語群については、ここまでの3ステップ分の第1音節の末尾に4, 5, 6ステップを加えた音声刺激を提示することになる。どちらの単語ペアについても刺激語ごとに6ステップの刺激列を作成し、これらの音声刺激をヘッドフォンを通して協力者に提示して、彼らの単語強勢の知覚がどのタイミングで確定するかを検討しようと考えている。
今年度より、実験協力者を募って知覚実験を開始することができているものの、実験協力者をTOEICタイプの英語検定模試のスコアによって2レベルに分けて検討するため、協力者数がまだ十分ではない現状である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

英語力を手がかりにして実験協力者を2グループに分けて検討したいと考えているが、現状では1グループに該当する協力者しか得られていない。人数的にまだまだ増やす必要がある。

今後の研究の推進方策

勤務校以外からの実験協力者の参加も募って、より英語力の高い協力者についても募集する予定である。

次年度使用額が生じた理由

先に述べたように英語力を手がかりにして実験協力者を2グループに分けて検討したいと考えているが、現状では1グループに該当する協力者しか得られていない。レベル別に協力者数をまだまだ増やす必要があるため、次年度使用を見込んでいる。
実験協力者に対する謝金、TOEIC模試受験料、得られた結果に対する統計処理プログラムの購入費として計画している。

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公開日: 2024-12-25  

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