統合コースを受講するために多くの移民・難民が集まるベルリン・ノイキョルン地区のA校を一種の移民コミュニティと見立て、コミュニティの主要メンバーである講師のフォーリナー・トークが、A校コミュニティに後から加わった受講者たちに、どの程度共有されているのかを明らかにするため、講師と元受講者(スペイン、トルコ、ポーランド、カザフスタン、シリアの出身者各1名)とのインタビュー、A校講師へのアンケート等を実施した。収集したフォーリナー・トークの用例を分析した結果、フォーリナー・トークの特徴と考えられる語用論的に動機付けられた語順が、講師と元受講者の間でかなりの程度共有されていることが明らかとなった。
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