• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

ベルギーの移民政策における「言語要件」を中心とした言語政策的側面についての研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K00617
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02060:言語学関連
研究機関日本大学

研究代表者

石部 尚登  日本大学, 理工学部, 准教授 (70579127)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード言語要件 / 移民政策 / ベルギー / 市民化 / 統合政策
研究成果の概要

ヨーロッパ諸国の移民(統合)政策において、言語要件の「常態化」と「厳格化」という共通のトレンドが存在することを確認した。また、連邦国家であるベルギーでは、政策主体が複数併存するという制度的特徴のために、言語要件の導入は近隣諸国と比較して遅れをみたが、一度ひとつの政策主体が言語要件の利用を開始すると,他の政策主体もそれに追随する(せざるを得ない)状況が発生し,国内全域で制度整備が急速に進展したことを示した。権限上の制度的制限があるために政策の個別化が進むのではなく,そうした制限があるからこそ各政策主体間で政策の近接化や共通化が実現したという一種の逆説的な流れを明らかにした。

自由記述の分野

社会言語学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はベルギーの移民(統合)政策における言語政策に焦点を当てるものではあるが,その前提としてヨーロッパ諸国の移民(統合)政策の共通トレンドの存在に目を向けている。移民選別のための合法的手段として「言語」の利用も指摘されるなかで,本研究の成果を基に,移民政策における言語要件の利用についての包括的な国際比較研究への展開が期待される。それはまた,日本における「移民」政策の議論に言語的な側面から参照可能な事例を提供することになるという意義も有する。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi