本研究では、国際プロジェクトの一環として、多言語で統一した基準に基づいて英語借用データベースを作成することを第一の目的とした。結果としてGlobal Anglicism Databaseを完成させ、一般に公開している。本研究は同時に、作成したデータベースを基に、日本語を中心とした英語借用の多言語比較を行うことを目的とした。本研究ではアジア言語(韓国語、北京語、広東語)の比較を進め、日本語における英語借用の特徴が明らかになりつつある。英語借用語の全体の数、品詞別の数、接辞の借用数、基礎語彙の借用数、音韻的影響などを比較し、日本語における英語借用の特徴を客観的な指標を用いて明らかにしている。
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