研究課題/領域番号 |
20K00664
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
Ginsburg Jason 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (80571778)
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研究分担者 |
松本 マスミ 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10209653)
寺田 寛 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90263805)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 統語理論 / コンピュータモデル / 樹形図 / 併合 |
研究実績の概要 |
本研究の主な目的は、極小主義の最新の統語理論を検証するためのコンピュータプログラムを構築することであり、22年度の研究に引き続き23年度もこの目的を達成するために研究を続けた。 関係節のコンピュータモデル化に関する論文の修正を海外研究協力者Sandiway Fongとともに取り組み、学術雑誌Open Linguisticsに審査を受けるべく再投稿した。論文は最終審査を得て、23年10月に掲載された。 筆者は以前から行ってきた自由併合の研究を23年度も継続した。22年度には、極小主義の立場から主要部移動と素性継承を筆者の統語計算のモデルから取り除いた。23年度に筆者はChomsky(2021)が提案するコピー形成をモデルに取りいれた。そのため、隠在的代名詞PROを仮定する必要なく制御構文を生成することが可能になった。そして、Chomsky(近刊)が提案するボックス理論の枠組みのモデル化を実施した。疑問詞などが入るボックスを仮定することにより位相を越える移動現象をなくすことができ、疑問文をより経済的に生成することが可能になった。現在、本研究で作成したモデルは基本的な肯定文、疑問文、不定詞、補部を取る動詞の構文、虚辞構文、制御構文などを生成できる。最新のモデルに関する論文を作成し、学術雑誌に投稿し、現在は査読中である。また、本モデルにおける自由併合操作と制御構文に関する要旨を日本英文学会第96回大会に応募し、分担者の寺田寛と共に24年の5月に行われた大会で研究成果を口頭で発表した。 そして、海外研究協力者と分担者の寺田寛と松本マスミと共同で、最新の言語理論に基づいて日本語における複合動詞構文の研究を続け、統語分析を行った。その研究成果を24年5月26日に行われる日本英語学会春季フォーラムでポスター発表を行う予定である。
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