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2022 年度 研究成果報告書

総称文研究における認知能力に基づいた枠組みの検証

研究課題

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研究課題/領域番号 20K00681
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02080:英語学関連
研究機関山口大学

研究代表者

岩部 浩三  山口大学, 人文学部, 教授 (90176561)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード総称文 / 認知能力 / 冠詞 / ヘブル語
研究成果の概要

総称文は子供の認知能力に対応したデフォルト総称文と大人の認知能力に対応した有標総称文に分けられるという「認知能力の複合性仮説」を英語に基づいて定式化し,英語以外の言語で検証を行った。まず,フランス語やドイツ語では,有標総称文が英語とほぼ同様の形式であるのに対し,デフォルト総称文の定冠詞の有無がまったく異なることを確認した。さらに冠詞体系を持たない日本語やヘブル語において総称文の多様性がどのように表現されるかを追求した。そして日本語には「というもの」「ものだ」という表現があり,ヘブル語では2種類のPronominal Copula(代名詞的コピュラ)が使い分けられていることを明らかにした。

自由記述の分野

英語学

研究成果の学術的意義や社会的意義

総称文にはごくわずかの例にしか当てはまらないのに容認される場合があり,その多くは生命にかかわるような危険を述べたものである。このタイプはデフォルト総称文の形式をとり,有標総称文では不自然になる。例えば,Sharks attack bathers(サメは海水浴客を襲う)/??A shark attack bathers(??サメというものは海水浴客を襲う(ものだ), のように容認度が異なる。また,このタイプの総称文が人間に適用されると,社会的偏見や差別を引き起こす要因となる(「イスラム教徒はテロリストだ」等)。しかし,有標総称文と正しく使い分けることで,このような弊害を避けることができる。

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公開日: 2024-01-30  

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