研究課題/領域番号 |
20K00685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
小倉 美知子 東京女子大学, 現代教養学部, 研究員 (20128622)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Medieval English / Old English / Middle English / Latin / Old Norse / Old French / borrowings / syntax |
研究成果の概要 |
本研究では古英語から中英語への過渡期における古ノルド語とノルマンフランス語の影響について綿密な調査を行った。語彙に関しては、古ノルド語は古英語後期から散発的に見られるものの、テクストの少ない北部方言で用いられたため、言語的類似性から主に基本語が残る結果となった。ノルマンフランス語は、すでにラテン語が古英語から影響していたため、多くの語が用いられたAncrene Riwle に比べ、Layamon では本来語に頼るなど、ジャンルによる借入の程度の違いが見られた。統語的には、非人称表現と再帰表現が両言語で用いられていたため、古英語の表現を助ける形で、語彙交代を伴いながら影響したと考えられる。
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自由記述の分野 |
中世英語学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、英語史を正確に書き、また理解するのに役立つと信じている。近年、やさしい英語史と称して表面的な事象だけを初心者向けに提示したり、著名な学者が用いた例を何度も検証せずに用いたりした研究書が見られるが、実際のテクストに戻って筆者自身の目で確かめる、philological な態度が必要である。例えばOrmulum は宗教詩であるがedition が刷新されるのを150年近く待っているし、Layamon's Brut は年代記とロマンスが混合した頭韻詩であるが、そこで借入語が避けられている理由は半世紀以上議論されている。このような時間をかけた研究こそが、中世の言語研究には必要である。
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