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2020 年度 実施状況報告書

日本語教師の母方言を生かした「機能表現指導の指標」

研究課題

研究課題/領域番号 20K00737
研究機関愛知大学

研究代表者

高村 めぐみ  愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (10551111)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード機能 / 無アクセント / 京阪式アクセント / 日本語教師の母方言
研究実績の概要

令和2年度は、研究実施計画に基づき、①3地域方言(首都圏、京阪式アクセントの大阪市周辺、無アクセントの山形市周辺)の韻律的特徴についての文献調査、②予備調査として機能を含む3地域方言の発話資料作成、の2つを実施した。
①の文献調査については、東条操(1951)『全国方言辞典』、井上文雄(2008)『社会方言学論考―新方言の基盤』、佐藤亮一(2009)『都道府県別全国方言辞典』等を参考に、3地域方言の韻律的特徴の概要を把握することができた。
②の機能を含む3地域方言の発話資料の作成については、新型コロナウイルスの感染拡大により、東京・大阪・山形に赴いて現地調査、および資料収集を行うことはできなかった。だが、両地域の母方言話者とのオンライン・インタビューにより、方言をよく使う場面・相手の選定を行うことができた。さらに、このオンライン・インタビューにより、方言場面で頻出する機能(許可求め、お悔み、申し出等)10個を抽出し、その機能を含む数ターンから成る自然会話を作成することができた。 なお、山形市周辺の無アクセントの調査については、オンライン上で音声資料の収集をすることができたが、資料の音質の点でやや難がある。音響解析の資料として使用することができるかについては、今後慎重に検討をしていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響で、大阪、山形への出張ができず、現地での音声資料の収集ができなかったため。

今後の研究の推進方策

調査協力者が安心して音声資料を提供できる状況になり次第、現地に赴く予定である。しかし、現段階では見通しが立たないため、オンラインでの収集についても引き続き検討したい。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの影響で山形市、大阪市への出張ができなかったことが最も大きい原因である。令和3年度は両地域に出張をすることにより、令和2年度に使用する予定だった額を使う。なお、新型コロナウイルスの影響が続いていた場合は、研究代表者が現地に赴かなくても音声資料の収集ができるように、オンラインで行う、あるいはプロのナレーターに依頼する計画を立てている。

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公開日: 2021-12-27  

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