研究課題/領域番号 |
20K00744
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
森田 光宏 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (30422166)
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研究分担者 |
鬼田 崇作 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (00611807)
阪上 辰也 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (60512621)
高橋 有加 広島大学, 外国語教育研究センター, 助教 (60825222)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 英語教育 / 語彙指導 / 派生接辞 |
研究実績の概要 |
大量の語彙を学び,整理するために派生接辞の知識を活用することは効果的であると考えられるが,実際に,英語学習者がどの段階で,どの程度の派生語知識を持っているのかについては,研究がほとんどなされていない。本研究では,派生接辞の知識が,日本人英語学習者にどの程度備わっており,どのように伸長していくかについて包括的な研究を行う。それにより,どの程度の習熟度の学習者に対して,どのような知識に焦点を当てて指導すべきなのかについての基盤となりうる知見を得ることを目的とする。 パイロット研究の一部としては,日本の高等学校で使用されている教科書を電子テキスト化したコーパスを用いて,派生接辞の種類や,また,それぞれの派生接辞が付与された語幹についても調査を行い,日本英語学習者が身に付けているであろう派生接辞の知識の質と量について計量的に分析を行い,論文として発行した。 コロナ禍のため,当初参加を予定していた学会などは中止や延期となり,資料収集が予定通り進まなかっただけでなく,令和3年度に行う派生接辞知識の測定をオンラインで行うことにしたため,その点での資料集や協力体制の構築に苦慮した。2020年度後半には特にオンラインで行う測定の準備を行い,2021年度での測定が可能な準備と体制を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍のために当初予定していた学会や研究会での情報収集が進まなかった面はあるが,文献調査を中心におおむね予定通りに進めることが出来た。派生接辞知識の測定についてもオンラインで行う決断を早い段階でしたことで,準備時間ができ,2021年度には予定通り測定が可能と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度前半で第1回の派生接辞知識測定を行い,後半で第2回の測定を行う予定である。2022年度には結果をまとめ,公表をする予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により学会や研究会が中止・延期となったため,旅費を使用しなかったため。2021年度分と合わせて,当初予定の学会や研究会への参加に充てる予定。2021年度においても旅費の使用が困難な場合には,論文等の発表を行う場合の英文校正などに変更して使用する予定である。
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