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2020 年度 実施状況報告書

第二言語の語彙習得における類似性と非類似性の効果ー事象関連電位から探る語彙指導法

研究課題

研究課題/領域番号 20K00756
研究機関津田塾大学

研究代表者

星野 徳子  津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (70609841)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード第二言語 / 単語認識 / 語彙産出
研究実績の概要

本研究は,第一言語(L1)と第二言語(L2)の語形が類似した3種類の語彙(同根語・言語間同音異義語・和製英語)とL1とL2に語形の類似性がない語彙(非同根語)を学習者がどのように理解し,産出するのかについて事象関連電位を用いて調査することで,L2の語彙知識の発達メカニズムを明らかにし,効果的な語彙指導法を考案するものである。

2020年度は次年度以降に実施予定の単語の理解・産出実験のための刺激準備を行なった。ピッツバーグ大学のDr. Natasha Tokowiczと共同で,562の英単語の多義性についてnormingを行なった。英語からオランダ語・ドイツ語への翻訳に比べ,日本語への翻訳は多様性があった。このことから,日本語が母語の学習者にはオランダ語・ドイツ語が母語の学習者に比べ,英単語の曖昧性(多義性)が高いことが明らかになった。この結果は,2021年5月にAssociation for Psychological Scienceの年次大会で発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウィルス感染拡大のため,オンラインでの授業準備などに多大の時間を要し,研究時間の確保が難しかった。また,対面での実験の見通しが立たず,翻訳認識課題を用いた単語理解の実験のプログラミングなどに遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

2021年度に予定していた事象関連電位を用いた単語認識実験は,新型コロナウィルス感染拡大が収まるまでは実施することが難しい状況にある。今年度は事象関連電位の実験準備を進めつつ,オンライン実験が可能なタスクなどについても考えていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

対面での実験実施の見通しが立たなかっため,実験に必要な機器の購入を見送ったが,今年度は機器の購入を行い,新型コロナウィルス感染拡大が収束次第,実験を開始する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] University of Pittsburgh(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      University of Pittsburgh

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公開日: 2021-12-27  

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