研究課題
2021年度は日本語を母語とする英語学習者との比較研究として,英語を母語とするスペイン語学習者を対象に単語の理解に関する実験をゴードン大学のDr. Susan Bobbと共同で実施した。この実験では翻訳認識課題に加え,認知コントロールの指標としてAX-CPTタスクを行うことで,個人差が単語認識の処理過程に与える影響について検討を行った。その結果,プロアクティブ・コントロールに依存している学習者ほど,語形が類似している単語や意味が類似している単語に惑わされやすいことが明らかになった。この実験結果については,2021年11月にPsychonomic Societyでポスター発表を行った。2022年度には論文にまとめ,国際学術雑誌に投稿予定である。また,2021年度には日英バイリンガルと西英バイリンガルの語彙産出に関する論文がFrontiers in Communicationに採択された。
3: やや遅れている
昨年度同様,オンライン授業が続いたため,日本語母語話者を対象とした対面実験を実施することができなかった。
2022年度は,昨年度・一昨年度に実施できなかった日本語母語話者を対象とした翻訳認識課題の対面実験を実施する予定である。
対面での実験実施の見通しが立たなかっため,実験に必要な機器の購入を見送ったが,今年度は機器の購入を行い,対面実験を開始する予定である。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件)
Frontiers in Communication
巻: 6 ページ: 1-12
10.3389/fcomm.2021.668381