研究課題
日本語を母語とする英語学習者との比較研究として,英語を母語とするスペイン語学習者を対象に単語理解に関する実験を米国のゴードン大学に所属するDr. Susan Bobbと昨年度実施した。この実験では翻訳認識課題におけるパフォーマンスと認知コントロールの関係について検討を行った。AX-CPTタスクにおけるパフォーマンスを認知コントロールの指標としたところ,プロアクティブ・コントロールに依存している第二言語学習者ほど,語系が類似している単語や意味が類似している単語により惑わされていることが明らかになった。2022年度はこの実験結果を論文としてまとめ,APAが出版する雑誌,Translational Issus in Psychological Scienceに投稿し,掲載が決定した。また,日本語を母語とする英語学習者を対象に,翻訳認識課題と認知コントロール課題を用いた実験を実施できるよう刺激の選定を行った。
3: やや遅れている
日本語を母語とする英語学習者を対象とした翻訳認識課題の実験を実施する予定であったが,実験準備のみで実施することはできなかった。
2023年度は昨年実施できなかった日本語を母語とする英語学習者を対象として翻訳認識実験,そしてその後,翻訳産出実験の実験準備・実施を行う予定である。
実験の実施,海外での研究成果発表が延期となったため。
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Translational Issues in Psychological Science
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10.1037/tps0000364