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2022 年度 実績報告書

就学期の児童生徒への多言語支援に向けたコミュニティ通訳者養成教材の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K00771
研究機関東京外国語大学

研究代表者

内藤 稔  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (90507211)

研究分担者 金田 拓  帝京科学大学, 教育人間科学部, 講師 (10759905)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードコミュニティ通訳 / 教材開発 / 子育て支援 / ロールプレイ / 外国人
研究実績の概要

最終年度で試作した教材は、小学校教職員、外国人保護者、コミュニティ通訳者の3者が揃ったロールプレイ形式のものである。具体的には、小学校での保護者面談等に参加する外国人保護者が、教職員との意思疎通を図るために、コミュニティ通訳者に通訳を依頼する場面を題材とした。このシチュエーションでは、通訳者は教職員と保護者の言語と文化の違いを調整する必要があり、適切なコミュニケーションを図るためのスキルを身につけることが求められる。
題材として選択されたのは、入学時における給食に関する相談事例、情報連絡に関する相談事例、通学に関する相談事例、通学時の持参品に関する相談事例、学校行事に関する相談事例、休日に関する相談事例にくわえ、入学後の新型コロナウイルス感染に関する相談事例である。
教材は、まずこれら日本語で遭遇頻度の高いシチュエーションのロールプレイを作成し、さらにその後、各言語の翻訳者を雇用して多言語化した。言語は厚生労働省相談ダイヤルでも対応されている言語の中から英語、中国語、ベトナム語、ネパール語の4つを選び、それに加えて、2022年ウクライナ侵攻の情勢を鑑みてウクライナ語を加えた5言語とした。各言語に翻訳されたやり取りを日本語原文と組み合わせ、教材として完成させた。
2022年度の最終段階で、試作した教材を用いて、地方自治体・国際交流協会の研修にて訓練を実施した。実施は研究代表者が担当した。通訳訓練に参加した訓練生・スタッフからは、ロールプレイ形式の教材が実践的であるとの意見が寄せられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 日本の大学・大学院における通訳関連科目に関する全国調査報告2023

    • 著者名/発表者名
      高橋絹子, 大井川朋彦, 石塚浩之, 稲生衣代, 内藤稔
    • 雑誌名

      通訳翻訳研究

      巻: 22 ページ: 91-112

  • [学会発表] 通訳人の役割と求められる倫理2023

    • 著者名/発表者名
      内藤稔
    • 学会等名
      東京地方検察庁通訳人スキルアップ研修
    • 招待講演
  • [学会発表] 大学・大学院における通訳教育研究プロジェクト中間報告:日本全国の大学・大学院における通訳関連科目に関する調査2022

    • 著者名/発表者名
      高橋絹子, 大井川朋彦, 石塚浩之, 稲生衣代, 内藤稔
    • 学会等名
      日本通訳翻訳学会
  • [学会発表] 学間連携による通訳人の質担保に向けた「司法通訳養成講座」の取り組み, 通訳人と弁護士の協働~知っておくべき技術と倫理2022

    • 著者名/発表者名
      内藤稔
    • 学会等名
      外国人在留支援センター
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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