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2020 年度 実施状況報告書

第二言語における四技能の構成要素の包括的解明:メタ分析を用いた先行研究の統合

研究課題

研究課題/領域番号 20K00781
研究機関中央大学

研究代表者

印南 洋  中央大学, 理工学部, 教授 (80508747)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードメタ分析 / 第二言語 / 四技能 / 構成要素
研究実績の概要

本研究の目的は、第二言語における四技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)の構成要素を実証的に調べた先行研究を系統的に収集し、メタ分析を用いて統計的に統合することで、現時点での最良の知見を得ることである。具体的な構成要素を特定することに加え、各構成要素の強さの比較や、関連すると考えられる諸要因の影響も明らかにする。研究結果は、言語習得全般の研究や言語能力評価の研究に幅広く適用できる。
今年度は以下2点を行った。第1に、先行研究の収集を行った。広範囲の先行研究を系統的に収集するため、(a)学術データベース(Web of Scienceなど)を使用し、(b)言語テスト、第二言語習得分野の本、ジャーナルを読み、(c)関連分野の研究者から、関連する先行研究についての情報を収集した。以上3つの方法を通じ公刊・未公刊両方の先行研究を幅広く集めた。特に、公刊のみでなく未公刊の先行研究(e.g., 紀要、学位論文、proceedings, 学会での発表資料)も有益な情報を含むことも多いので、念入りに集めた。
第2に、収集した先行研究を、能力の構成要素が実証的に検証されているか、再分析に必要な情報(相関係数または平均・標準偏差など)が論文中に記載されているか、受験者の母語などの情報が報告されているか、などの点からコーディングした。このコーディング作業は研究代表者が当初は行い、その後は複数の研究補助者で行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

先行研究の収集およびコーディング共に順調に進んでいるため。

今後の研究の推進方策

2年目は以下2点を行う。第1に、1年目からの収集・吟味・コーディングを完成させる。最新の文献の収集漏れがないか確認する。第2に、分析・考察を行う。メタ分析を用い結果を統合し、第二言語における四技能の構成要素を解明する。関わる要因(例:学習者の母語)ごとに集計結果を分類し、第二言語における四技能に関わる要因を特定する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症防止のため、学会が開催されなかったため。

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公開日: 2021-12-27  

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