研究実績の概要 |
本研究の目的は日本語・韓国語・中国語・独逸語を母語とする話者による英語句動詞類の第二言語習得実験研究を行い、習得難易度と中間言語などを特定し、母語の影響及び学習可能性・教育効果などを検証することである。
本年度は、文献研究としては英語、日本語、韓国語の対照研究を中心に、副詞辞の詳細分析を行った。英語前置詞と副詞辞の理論研究の目的は、Lemmatic properties: ±Directional, ±Physical, ±Dimension, ±Aspectualを含む包括的且つ本格的な理論研究を行っている。LEMMATIC PROPERTIESをパラメーターの観点から、Categorical/Lemmatic Parameterization を提案し、いわば、言語間の違いの基準となる要素として言語習得において非常に重要な役割を果たしていることを検証してきている。具体的に、英語はUniversal LexiconからLemmatic Propertiesが選択され(Selection)、英語素性集(a set of features-English Lexicon)を構成する。しかし、日本語と韓国語はどうなのかを検証している。Feature Level Parameterizationを前提とする新たな見解を取り入れ、理論的研究を行っている。さらに、副詞辞は Morpho-Lexical Level Parameterizationにも深く関わり、「副詞辞」を選択し具現化する言語(英語、デンマーク語)、副詞辞を選択しない言語(日本語、韓国語)はThe Headに含意される現象(Verb-Doubling, not V1+V1, but V1+V2)を選択する。それは、統合的に 動詞+副詞辞はAgree Relation between the head Verb and the complement Adverbial Particleによって統率され、その構成(Construction)が認可されるという言語プロセスを提案しその検証を行っている。
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