研究課題/領域番号 |
20K00797
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
金子 淳 三重大学, 教育学部, 教授 (10331969)
|
研究分担者 |
山口 常夫 東北文教大学, 人間科学部, 教授 (80146745)
大槻 恭士 山形大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (00250952)
ミラー ジェリー 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (90455882)
坂口 隆之 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (10436496)
畠山 研 秋田大学, 教育文化学部, 講師 (10804891)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | AI / 人工知能 / パフォーマンステスト / データサイエンス / 英語 / スピーキング / 評価 |
研究実績の概要 |
「AIを援用したパフォーマンステスト半自動採点システムの開発」において、令和3年度は、全研究計画の2年目に当たる。初年度は、パフォーマンステストを採点するためのシステム構築を行った。令和3年度の研究計画は、パフォーマンステストを採点するためのシステムの有効性を検証することである。当初の計画では、中学校や高等学校の学校教育現場において、クラス単位で行う予定であった。しかし、昨年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大が続き、その実施が著しく困難になってしまった(加えて、研究代表者が異動により、他県の大学に移り、当初、予定していた中学校や高等学校での実施が難しくなったという事情も生じた)。これを踏まえつつ、その上で、研究を継続するため、柔軟に対応し、取り組んでいくこととした。すなわち、今回、ここで検証することは、システムの有効性であるということに重点を置き、学校教育現場での検証が難しいため、何らかの代替措置が必要である、という必要性に加え、有効に動くかどうかが確認できれば十分であるという許容性もあると考え、すなわち、パフォーマンステストを実施する対象を中学校・高等学校の生徒に限定せず、また、クラス単位で実施することにも限定しない形で、柔軟に検証を行うこととした。具体的には、既存の利用可能な言語データを活用して、検証を行なったり、大学生を対象として実施することなどで検証を行なった。その結果、一部、改善の余地がある点を確認したものの、おおむね、システムの有効性が検証できた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和3年度は2年目になるが、2年目の研究計画である、パフォーマンステストを採点するためのシステムの検証を、一部、修正の上、予定通り実施、遂行できた。
|
今後の研究の推進方策 |
令和3年度は、開発したパフォーマンステスト半自動採点システムについて、学校教育現場にて、実証実験を行なう予定であったが、令和2年度に引き続き、令和3年度も新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言が出されるなど、学校教育現場での検証実施が難しい状況が生じた。それを踏まえ、当初の計画を一部修正の上、検証を実施し、おおむね良好な結果を得た。今後の研究の推進方策としては、おそらく今年度も昨年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大は継続し、容易には終息しないであろうことを想定しつつ、昨年度よりも、より学校教育現場に近似する言語データ等を用いて、さらなる検証ならびに分析を行ない、最終的な報告にまとめていく予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
「次年度使用額が生じた理由」 新型コロナウイルス感染拡大により、当初予定していた学会出張などがZoom開催に変更になり、旅費として経費を使う機会が著しく減少したことに加え、中学校・高等学校の生徒を対象に検証を行う予定を立てていたものの、感染拡大防止の観点から、学校教育現場の訪問を差し控えざるを得なかったため、そのための旅費を使用する機会もまた、著しく減少したため、そのための経費執行が十分には行われなかったことに由来する。 「使用計画」 上の状況を踏まえた上で、原因不明であるが、現在、使用しているコンピューターが不調気味であること、性能に由来することであるが、機械学習をする際に時間がかかり過ぎること、テクノロジーの進歩が凄まじく、さらに高性能のコンピューターが登場し、それを利用した際、いっそう研究開発の進度が向上することが見込まれること、などを考慮し、新たな使用計画を立て、より高性能の機械学習用コンピューターを研究開発環境に加えることを考えている。
|