2020年以降ウィルスや戦争の影響により、ロシア語の学習環境が一変した。日露交流はオンラインになり、交流先もロシアから多言語地域であるロシア語圏に拡大した。それに伴い学習内容もロシア語・文化だけでなく、複数言語・文化を扱う必要性が生じている。本研究では、多言語性をロシア語学習に活かす方法としてトランスランゲージング教授法を検討し、その活用の可能性を指摘した。多言語スペースの構築方法や学習方略を検討し、授業での複数言語の活用方法とその意義,さらに日本のロシア語教育における多言語性について論じることができた.以上のような研究成果を踏まえて、最終年には高校生向けのロシア語の教科書を開発した。
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