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2022 年度 実施状況報告書

昭和20年代中学就学者への調査に基づく継続的外国語学習を促進する教授法・教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K00817
研究機関早稲田大学

研究代表者

森田 彰  早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60210168)

研究分担者 江連 敏和  青森公立大学, 経営経済学部, 講師 (20780414)
小倉 雅明  大阪公立大学, 英語教育開発センター, 講師 (40805785)
杉本 清香  早稲田大学, 人間科学学術院, 講師(任期付) (60757053)
青田 庄真  茨城大学, 教育学部, 助教 (60824406)
原田 慎一  白鴎大学, 経営学部, 准教授 (90598830)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード生涯学習 / 学習機会 / 学習継続の要因 / 学習環境 / 成人教育 / ダイバーシティ
研究実績の概要

2022年度においても、COVID-19拡大のため、分担者・協力者との打ち合わせ等は、ほとんどオンラインで行った。また、当初の分担に従って、これもオンラインにより、先行研究の調査とアンケート項目の策定を継続した。先行研究については、特に青田が国、地方自治体レベルの政策についての調査をまとめた。並行して、学習者の長期に亘る motivationの変化、学習継続を可能にする要因、学習環境に関する研究、特に事例研究も含めた本研究の基礎データとなる研究を整理した。前年度に引き続き、生涯学習、また成人学習における学習者の学習態度等を就学期(中学から高校・大学)に身に着けた学習方法、学習環境の構築等を学習継続に資する要件と関連付けた先行研究についても調査を継続したが、昨年度と同じく、成果に乏しく本研究の価値を再確認するに至った。この間、杉本は現在の新たな学習環境であるEMI環境での学習者のニーズに関する論文等を、また小倉は語彙修得・定着に関する研究を行い論文等を発表した。
既に検討の対象とした学習継続の要因についても、再度分析し検討した。この再点検の中で、シニア層の学習機会の拡大に関連して早稲田大学エクステンションセンターが対面授業を再開したので、センターの協力を得て、英語関係の諸講座を受講するシニアにも同様のアンケート等を行う事が得策であるとの結論を見るに至った。
2022年年度後半には、COVID-19 の感染症5類移行が見通せ、シニア(高齢者)と対面で行う研究活動を本格的に再開できるとの予測がたった。これに伴い、昨年度に策定したアンケート、インタビュー項目を再点検し、2023年度には本調査の実施を可能な限り早い段階で行えるよう、分担者も含め、その実効性について所属機関等との調整を行った。最後の会議の結論として、2023年度への研究延長を申請することとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

遅延の理由は、一昨年度、昨年度に続き新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の複数回に亘る流行の拡大による感染予防対策への対応をせざるを得なかったためである。特に、本研究は、継続的学習を可能にした要因を高齢者へのアンケート、そしてさらに重要なインタヴューによる聞き取りによって分析しようとするものなので、研究参加者(被験者)の選定・交渉・依頼・調整などに本年度も大きな支障を生じた。実際、これも昨年度(2021年度)同様、数回の仮決定の内容を変更せざるを得なかった。参加者側も研究にどのように協力したら良いのか、どの範囲なら参加・協力できるのか、といった研究者側との調整を行うための条件が未だに明確にできない状況で、極めて残念な事に、研究参加者に関する部分では、本年度も大きな進捗がなかったと言ってよい。
また、本研究の分担者は、代表者の所属機関内1名、機関外4名であるので、本年度も情報交換等を Zoom による会議、また多くはメイルの遣り取りで行わざるを得なかった。しかしながら、特に青森、大阪等遠方の分担者を交えた場合には Zoom会議も活用の方法によっては、極めて有効な会議形態であることも経験上確認できた。この遅延を取り戻すため、2023年度への延長を申請した。

今後の研究の推進方策

新型コロナウィルス感染症の状況が「改善」され、5類感染症となるとの予想がたったので(実際に2023年5月に2類から5類に移行)、研究延長後の2023年度前半に可能な限りの頻度で分担者・協力者と協働し、早急に本調査を行えるように努力したい。
諸々の調整にあたっては、Zoom などオンライン会議システムを活用する。また、3年間のコロナ禍の中、研究参加者(被験者)へのアプローチもオンライン・システムの利用の可能性・実行性が増しているので、代表者所属機関の同窓会(各地稲門会)、大学校友課との連携のさらなる強化を行う。また、先行研究の調査は継続し、対面授業を再開した早稲田大学エクステンション・センター(生涯学習センター)とも連携について、本格的調整に入る。
なお、諸般の事情に鑑み、本年度も通常の状態とは比較できない困難が考えられるので、分担者との情報交換を密にしたい。

次年度使用額が生じた理由

2021年度、2022年度の実施状況報告書の「進捗状況」等にも記したが、採択の全期間に亘り新型コロナウィルス感染症が拡大し、研究の進捗は捗々しくなかった。また、その対応措置の一つとして、ほとんどの研究活動をオンラインで行わざるを得なかった。さらに、調査の対象(研究参加者(被験者))が高齢者であるため、インタヴューはもちろんアンケートについても、実施計画を策定しても幾たびかの延期を余儀なくされ、項目を検討・決定する以外、アンケート等の実施に取り掛かることができなかった。つまり、これまでの研究成果は、ほぼ先行研究調査およびアンケートおよびインタヴュー項目の策定に限られていた。しかしながら、2023年度は、新型コロナウィルス感染症の5類感染症移行にともない、可能な限り当初計画した研究活動を行う予定で、次年度使用額にある研究費については、それらの活動に用いる。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] Oxford EMI, Oxford(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      Oxford EMI, Oxford
  • [雑誌論文] Comparison of Students’ Expectations of CLIL and EMI2023

    • 著者名/発表者名
      Sayaka Sugimoto
    • 雑誌名

      OnCUE Journal

      巻: 14巻1号 ページ: 4~31

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] English Medium Instruction in Japanese Higher Education: Policy, Challenges, and Outcomes2023

    • 著者名/発表者名
      Sayaka Sugimoto
    • 雑誌名

      OnCUE Journa

      巻: 14巻1号 ページ: 177~183

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Priority Messages Related to COVID-19 in Aomori2023

    • 著者名/発表者名
      Toshikazu EZURE
    • 雑誌名

      AREC Journal (Association for Regional Education and Culture)

      巻: 11 ページ: 7-14

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 自治体の英語教育政策をとりまくアクター2023

    • 著者名/発表者名
      青田庄真
    • 雑誌名

      英語教育

      巻: 71巻12号 ページ: 56-57

  • [雑誌論文] 自治体における英語教育政策のトレンド2023

    • 著者名/発表者名
      青田庄真
    • 雑誌名

      英語教育

      巻: 71巻13号 ページ: 58-59

  • [雑誌論文] A Comparison of Attendance Rates Between Face-to-face and Online Classes2022

    • 著者名/発表者名
      Sayaka Sugimoto
    • 雑誌名

      Practical English Studies

      巻: 28 ページ: 31~33

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Exploring Linguistic Challenges and Required English Proficiency in University-Level EMI Classes2022

    • 著者名/発表者名
      Sayaka Sugimoto
    • 雑誌名

      Waseda Journal of Human Sciences

      巻: 35巻1号 ページ: 35~51

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] What does image schema facilitate in English L2 vocabulary processing?2022

    • 著者名/発表者名
      Sato Takeshi、Ogura Masa’aki、Burden Tyler
    • 雑誌名

      Cognitive Linguistic Studies

      巻: 9 ページ: 202~222

    • DOI

      10.1075/cogls.20022.sat

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 盛り上がりを見せる英語教育政策研究2022

    • 著者名/発表者名
      青田庄真
    • 雑誌名

      英語教育

      巻: 71巻8号 ページ: 54-55

  • [雑誌論文] 〈事例分析〉中央の政策過程を振り返る2022

    • 著者名/発表者名
      青田庄真
    • 雑誌名

      英語教育

      巻: 71巻10号 ページ: 58-59

  • [雑誌論文] 政治家はどのように英語教育に関心を寄せてきたか2022

    • 著者名/発表者名
      青田庄真
    • 雑誌名

      英語教育

      巻: 71巻11号 ページ: 58-59

  • [学会発表] Expected Outcomes & Learning Support Needs among University Students in CLIL classes2022

    • 著者名/発表者名
      Sayaka Sugimoto
    • 学会等名
      Japan Association for Practical English 46th Annual Conference
  • [図書] [例解]現代レトリック事典2022

    • 著者名/発表者名
      瀬戸賢一、宮畑一範、小倉雅明
    • 総ページ数
      612
    • 出版者
      大修館書店
    • ISBN
      9784469012910

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公開日: 2023-12-25  

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