本研究は国際語としての英語教育において学習者の異文化コンピテンスを育成する教育手法の開発と実証を目的とした。文化的同化法(Culture Assimilator)を応用した英語教育モデルの教育効果について、学習者の異文化に対する積極的な態度への変容や英語学習効果が申請者のこれまでの研究で明らかになったが、これら以外の学習者要因(同型の帰属 Isomorphic Attribution)などについても適正処遇交互作用(Aptitude Treatment Interaction)を探索的に検討した。さらに、約1ヶ月程度の長期的介入による教育効果の検証を中学3年生を対象に英語科と総合学習の時間で行った。これらの実証的研究に基づく教材を使用したカリキュラムとして実際の教育現場への応用を展開するための可能性を適性処遇交互作用を検討することによって考察した。
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