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2023 年度 研究成果報告書

多読による付随的語彙学習効果を高める要因の究明:効果的な指導提言とともに

研究課題

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研究課題/領域番号 20K00829
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02100:外国語教育関連
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

藤井 数馬  長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (50413779)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード多読 / 語彙サイズ / 電子図書 / コーパス
研究成果の概要

本研究の目的は、多読が語彙サイズの伸長に与える効果の検証と、その効果を高めるための指導法の探究である。参加者は大学3~4年生(A1~B1レベル)で、15週間の多読指導を受け、約35,000語を読んだ。語彙サイズテストを多読の前後で行ったところ、多読前の英語力、読語数、図書媒体(紙か電子か)の選好の違いによって多読後の語彙サイズの伸長に顕著な差は生じなかった。しかし、未知語に注意を払って読ませる指導をしたことで、多くの語数を読ませた時と比べ有意に語彙サイズが大きく伸びた。本研究により、未知語に注意を向けて読ませる指導を多読に組み合わせることは語彙サイズの効果的な伸長につながる示唆を得た。

自由記述の分野

第二言語習得論、英語教育学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、多読が語彙サイズの伸長に与える効果の検証と、その効果を高めるための指導法を探究した。大学3~4年生(A1~B1レベル)を対象に、15週間の多読指導を実施したところ、多読に組み合わせた指導によって学習者の英文の読み方や、語彙サイズの伸長に大きな影響を与える可能性がわかった。15週間の多読で語彙サイズの効果を高めたい場合には未知語への注意を高めると効果的であるが、質問紙結果からは、好きな本と出会い、長期的に多読を行うという点では理想的な指導ではないことが示唆された。多読は指導の焦点によって効果が異なるため、授業の目標、目的に応じた導入や指導が可能であり、必要であることが示唆された。

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公開日: 2025-01-30  

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