• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

通常学級の英語授業における児童生徒の困難性の分析と支援の在り方

研究課題

研究課題/領域番号 20K00833
研究機関島根大学

研究代表者

大谷 みどり  島根大学, 学術研究院教育学系, 特任教授 (80533299)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード英語学習支援 / 学びの選択肢 / ユニバーサルデザイン
研究実績の概要

今年度は漸くコロナ禍が収まり、本科研の主軸のひとつである海外視察を精力的に行った。アメリカで開催されたIDA(International Dyslexia Association)とASHA(America Speech-Language-Hearing Association)の大会への参加、ボストン近郊に位置するDyslexia支援の草分け的存在であるLandmark schoolの見学と共に、シンガポールとオーストラリアの学校や関係機関を訪問・見学を行った。日本にはまだ紹介されていない取り組みが多々あり、現在、報告書の作成と共に論文化に取り組んでいる。
英語学習における支援の検討・実践については、島根大学教育学部附属義務教育学校に加え、地域の公立学校においても教員と共に、検討・実践を重ねてきた。教員研修については、地域からの依頼に加え、文科省の教員講習開設事業費等 「新たな教師の学び」に対応したオンライン研修コンテンツ開発事業」として、教員研修用ビデオ「英語学習におけるつまずきの背景と支援方法(入門編)」のシリーズ8本を製作した。
開発した「英語語順ソフト」については、使用希望のニーズは高いものの、iPad用に開発したものを、GIGA構想のもと、個々の生徒が使える教室全体の環境での使用には、これまでにはなかった対応が必要になることが分かり、開発者の高橋氏と共に、個々の環境にあわせての調整を進めている。上記の義務教育学校では使用が可能になった。
論文執筆は「多様な子どもたちへの支援の在り方:UDLのオプションへの振り返り分析」AUDELL Journal(英語教育ユニバーサルデザイン研究学会誌) Vol.3 2024.3 19-34. 「国際交流を軸とした小学校、中学校外国語科における学びの接続:未来創造科での探求学習に基づくカリキュラム・マネジメント」 中国地区英語教育学会誌、No. 54,2024、93-105

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

海外視察については、コロナ禍のため2年以上実施できず、今年度漸く一部実現したため、報告論文等の執筆が遅れている。また、開発した英語語順ソフトについては、iPad用に制作していたため、近隣の多くの学校で使用しているChromebook等への様々な対応が必要なことが分かってきた。同じChromebookであっても、学校によりWifi環境やソフト導入についての方針が異なり、新たな対応が必要とされ、その分、語順ソフトの使用が少し遅れている。

今後の研究の推進方策

最終年度となる本年度は、これまでの海外視察報告をまとめると共に、通常学級における英語学習の支援と個別支援を継続すると共に、これまでの取組を冊子ににまとめる予定である。また今後は、母語の学習・定着との関連も含めながら、支援の効果について、より詳細な分析を進めると共に、英語のつまずきが見取りやすい簡易アセスメントの開発も進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

COVIDの影響で、本研究の主軸のひとつである海外視察が過去2年間出来ておらず、延長をしたため

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 多様な子どもたちへの支援の在り方: UDLのオプションへの振り返り分析2024

    • 著者名/発表者名
      大谷みどり・嵐谷恭子・川谷のり子・三成拓亜・坂田直子・篠村恭子・猫田英伸
    • 雑誌名

      AUDELL(英語教育ユニバーサルデザイン研究学会)

      巻: 3 ページ: 19-34

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 国際交流を軸とした小学校、中学校外国語科における学びの接続:未来創造科での探求学習に基づくカリキュラム・マネジメント2024

    • 著者名/発表者名
      三成拓亜・神田彩英子・坂田直子・嵐谷恭子・瀧川智子・大谷みどり・篠村恭子・猫田英伸
    • 雑誌名

      中国地区英語教育学会誌

      巻: 54 ページ: 93-105

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Relationship Between the Stumbling in Learning English by Japanese Learners and Their Difficulties in L12024

    • 著者名/発表者名
      Nagako Matsumiya, Norimune Kawai, Akira Nakayama, Kayoko Murakami, Midori Otani
    • 学会等名
      2023 ASHA Convention
    • 国際学会
  • [学会発表] 英語学習におけるつまずきの実態調査 大学生に対するレトロスペクティブスタディ2023

    • 著者名/発表者名
      松宮奈賀子・川合紀宗・中山晃・村上加代子・大谷みどり
    • 学会等名
      JES(小学校英語教育学会)近畿・京都大会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi