研究課題/領域番号 |
20K00869
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
中谷 安男 法政大学, 経済学部, 教授 (90290626)
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研究分担者 |
水本 篤 関西大学, 外国語学部, 教授 (80454768)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | CEFR / アカデミックライティング / 質問紙作成 / コーパス分析 / ライティングストラテジー |
研究実績の概要 |
これまでアカデミック・ライティング分野の多くの研究は,学術論文の語彙表現や構成の分析が中心で,実際にCEFR上位レベルの研究者などが執筆をする際に,具体的にどのようなストラテジーを活用しているのか十分な検証は行われていない。 このため,どのAWSをいかに,どのような理由で効果的に使うべきなのかは明らかにされていないことが分かった。現状は,それぞれ個人が経験によって得た知識を基に論文を執筆しており,有効なAWSは広く十分に共有されていない状況であった。これに基づき本研究は,AWSを正確に把握できる妥当性と信頼性の高い調査用紙AWSI(Academic Writing Strategy Inventory)の開発を目指した。これを活用し,学術論文執筆の効果的なストラテジーが明確になり,多くの学習者や若手研究者に明確な到達目標を提示することに取り組んだ。 これにより,学習者がまだ十分習得できていないAWSが明示でき,改善すべき項目も明らかにするために調査に取り組んだ。特に国際ジャーナルに採択経験を持つ研究者を選びLSの調査を行った。これらの成果を2021年国際ビジネスコミュニケーション学会全国大会で報告を行った。研究代表者と分担者で自然科学,社会科学,人文科学の各分野30名ずつに論文執筆に有効なAWSの認識についてインタビュー調査を行い,その成果をまとめた。また自由記述でも同様の回答を得ている。これらの回答を、それぞれ1時間の報告内容を録音し文書化してコーパスデータとして保存した。この成果を今後分析していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りにインタビュー調査なども順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
調査を行った研究者が執筆した論文200本を収集しコーパスデータとして活用し,効果的なAWSの種類や頻度をコーパス分析ソフトで抽出する。結果の妥当性を分担者が確認する。この結果をインタビューのコーパス分析と比較し,AWSの使用認識と実際の論文での活用を確認する。この中で両方の結果が一致したものを中心にAWSの基礎項目として選定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響により対面でのインタビューや海外学会発表の機会が大幅に制限されたため。今後は、これまで十分にできなかったインタビュー調査に積極的に取り組む。また、これに基づくAWS使用認識のコーパスを作成し分析結果の整合性を高める。また本研究の意義や成果を広く国際的に認知してもらうために海外学会発表を積極的に行う。
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