研究課題/領域番号 |
20K00880
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
米田 みたか 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (20570724)
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研究分担者 |
Valvona Chris 沖縄キリスト教学院大学, 人文学部, 教授 (40532578)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 英語教育 / 教授法 / 教材開発 / 持続可能な学び / 自律した学習者 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、グローバルな世界で活躍できる英語の使い手を育成するために、大学卒業後も持続可能な自律した学習者の育成を可能にする授業方法を提案することである。本研究には2つの柱がある。ひとつはオーセンティック・マテリアルを使った英語授業の学習経験者である社会人を対象にした遡及的調査、もうひとつはグローバルに活躍する社会人に求められる英語のニーズ分析である。国内外で働いているオーセンティック・マテリアルを使った授業の学習経験者から、オーセンティック・マテリアルを使用した学びの有効性や継続性を調査する。オーセンティック・マテリアルの使用は学びの場である教室から実社会への橋渡しになりうると考えているが、実際にはどのように役立っているのかという現状を詳細に聞き取り、その結果を大学の英語教育に取り入れていくことを検証する。後者の柱であるニーズ分析には、シンガポールの大学で日本語を学習した社会人も対象にしている。多くの多国籍企業がビジネスを展開しているシンガポールで、他言語を使用して仕事をしている社会人からの経験や見解を聞き取ることによって、仕事をする上で求められものを多角的に考察することが可能になると考えている。これらの調査からグローバルな世界で活躍できる真の英語の使い手を育成するために、持続可能な自律した学習者の育成を可能にする授業方法の提案を目指している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究発足当初計画していた英語学習者のインタビューをほぼ終了した。計画では、対面でのインタビューを予定していたが、時世を鑑み、リモートで個人インタビューとグループインタビューを実施した。もうひとつの対象グループであるシンガポールの大学で日本語を学習した社会人の調査は2021年度に計画をしていたが、リモートで実施することに変更したため、2020年度から前倒しして開始している。研究分担者との協力のもと順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、予定しているインタビューをすべて終了したあと、得られたインタビュー・データを精査する。オーセンティック・マテリアルを使用した授業の経験者への遡及的調査とグローバルに活躍する求められるニーズ分析を様々な角度から分析を進めていく。そして、最終目標である「自律した学習者の育成につながる大学の英語の授業方法」の構築にむけ、さらに研究を推進していく。その結果を国内外の学会で発表していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた主な理由は、東京と関西で予定していた個人インタビューとグループインタビューをオンラインで実施したため、旅費の支出が不要になったためである。次年度の使用計画としては、予定しているインタビューをすべて終了し、その後、インタビュー内容を文書化し、分析を実施する。その費用として使用する。
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