研究課題/領域番号 |
20K00890
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
吉村 富美子 東北学院大学, 文学部, 教授 (80310001)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | nominalization / EFL reading / self-efficacy / academic English / affixes |
研究成果の概要 |
本研究の成果としては、まず、英語圏の文献の研究によって学術英語の難解さという特徴を形成している言語的要因として接辞使用と名詞化の2つを特定したことと、接辞や名詞化を日本人大学生に教えるための効果的で具体的な指導法や練習法を探し出したことが挙げられる。次に、実験研究によって、接辞と名詞化に関わる指導を明示的に行った結果、日本人大学生の英文読解と読解への自信にプラスの影響がありうることを実証的に明らかにできたことが挙げられる。これらの研究成果は、1回の口頭発表と4つの研究論文として発表することができた。
|
自由記述の分野 |
英語教育学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、学術英文読解の難しさに語彙的には接辞の使用が文法的には名詞化による情報の凝縮が貢献していることを文献研究によって明らかにしたことと、接辞と名詞化指導を明示的に行うことによって学術英文読解と読解への自信増強に有効でありうることを実証的に示すことができたことにある。次に、社会的意義としては、英語圏で広く知られている学術英語、名詞化、文法メタファー等の概念を日本に紹介し、学術英文読解の難解さと重要性を日本の大学教員と学生に知らしめ、学術英文の難しさを緩和する方法として接辞と名詞化指導が有効でありうることを示唆できたことにある。
|