研究課題/領域番号 |
20K00897
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
栗原 ゆか 東海大学, 人文学部, 教授 (50514981)
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研究分担者 |
冨士原 雅弘 日本大学, 国際関係学部, 教授 (30339238)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 教師教育 / 教員養成 / 外国語教育 / ヴィゴツキー |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、大学の教員養成課程にて英語教員を目指している学生が、履修科目(特に英語科教育法)において、どういった理論的また実践的知識を学び、学んだ教育ツールを教育実習また教員採用後の各学校現場において、どのように自分のものにしようとしているのかという、いわゆる専有の過程を調査することにある。大学での教員養成時期に英語教員を目指す大学生が、実際に何をどのように学び、また学んだ知識やスキルを現場においてどのように自分のものとして活用しようとしていくのかについての研究は国内では少ない。こうした履修生の学びの過程を探求することは次の2点より重要である。まず、英語教員養成の課題や大学生のニーズについてより明確にすることができるであろう。また、文部科学省が目標としている、養成段階から初任段階への効果的また継続的な教員育成に貢献できる可能性がある。本研究はこうした目的を達成するため、質的ケーススタディー、特に学校現場での授業観察とインタビューを用い、履修生の学びの過程を調査している。2020~2022年度にかけては新型コロナウイルス感染症の影響により、対面授業の実施がほぼまた一部困難であった。そのため、本研究の進みが大幅に遅れた。しかし、2023年度より、研究を本格的に実施しており、教育実習校(高等学校、小学校)における授業観察や、大学においての学生へのインタビューを実施した。2024年度は大学卒業後の学校現場における研究参加者の授業について観察し、参加者への授業に関するインタビューについても実施していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020~2022年度にかけて新型コロナウイルス感染症の影響により対面授業の実施がほぼまたは一部において困難であったため研究の進みが大幅に遅れた。2023年度より、研究を本格的に実施している。2024年度も引き続き学校現場において授業観察を継続する。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、大学を卒業し現在高等学校・小学校において外国語(英語)を教え始めた研究参加者と連絡を取り、勤務先の学校において研究協力をお願いする予定である。この研究参加者は2023年度からの継続である。研究方法は計画通り授業観察とインタビューで進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
授業参観とインタビューの実施が近隣の学校であったことによる。ただ、本年度は遠隔地において研究実施校訪問や研究発表を行う。そのため、2024年度の主な使用計画は研究における授業参観と学会参加への旅費となる。
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