現在まで訪問した北部準州遠隔地コミュニティスクール、クイーンズランド州最北端先住民居住区、南オーストラリア州アボリジニ学校、大学研究所での収集資料分析に加え、最終年度は2020年度、2021年度コロナ禍で訪問できなかったケアンズに研究所があるオーストラリア大陸最北端の移住地、ヨーク岬バマガ(Bamaga)の伝統言語復活・維持を学術的にサポートしているバマ(PAMA)言語センターのプロジェクトチームに会いITを利用した最新の取り組みについて情報を収集することができた。また、Cowra(カウラ)捕虜収容所跡では、オーストラリアにおける戦後の対アジア人移民(特に日本人)観に影響を及ぼしたといわれる集団暴動脱走事件に関する資料、シドニーの犯罪博物館を含む資料館では初期の先住民と白人の接触、初期の移住者の多くが囚人であったことが先住民にとってどのような影響を与えたか等についての情報も収集することが出来た。
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