今回、直接現地を訪問(コロナ禍のため1回のみ)して現地の教育者、言語学者へのインタビュー等の対面方法、オンラインによる間接的方法により多くのITデータを収集することができた。前2回は、オーストラリア大陸最北端のヨーク岬のアボリジニ家庭に滞在しての収集が可能であったが、今回はコミュニティに入ることは不可能であったため、ケアンズのPama(バマ)言語センターにて、研究所が作成したIT教材の活用、効果についての情報を収集し実際にその教材も入手することが出来た。オーストラリアにおける先住民語の復興・維持教育は日本に比べてはるかに進んでおり、アイヌ民族との共生を含む共生社会を促進するための指針となる。
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