研究課題/領域番号 |
20K00922
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
大川 裕子 上智大学, 文学部, 准教授 (70609073)
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研究分担者 |
井黒 忍 大谷大学, 文学部, 准教授 (20387971)
大澤 正昭 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (30113187)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 農書 / 農業史 / 環境史 / 明清農書 |
研究成果の概要 |
本研究では、耕地の立地を県レベル、村レベルで特定することが可能な明清時代の農書を取り上げ、できる限り実態に即して理解するこで、農業技術の継承と変容の過程、自然環境との関わり、「農書」として括られてきた書物の性格について分析した。とくに清代に記された三冊の農書を取り上げ、研究会での農書講読と検討を重ね、日本での雑穀栽培調査から得た知見を活用しつつ詳細な注釈を付した日本語訳を作成した。精読を通じて、農書には生産技術以外に、占い・調理・水利・備荒など多様な情報が盛り込まれていることを再確認した。最終年度には国際シンポジウムを開催し日本・中国・韓国の農書専門家を集めて学術交流を行った。
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自由記述の分野 |
中国史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農書には生産技術以外の多様な情報が盛り込まれていることを再確認し、農書が農業史研究以外の分野研究に活用できる可能性を指摘した。現在、中国農業史研究に携わる研究者は少ない。その理由の一つに「農書」の扱いにくさがある。本研究では、農書の内容を分析し詳細な注釈を付した日本語訳を複数発表した。これにより中国研究者以外の人々が中国の前近代「農書」の内容に触れることが可能となった。 最終年度に開催した国際シンポジウムでは日本・中国・韓国の農書専門家を集めて学術交流を行い、農書のあり方を確認するとともに、今後の研究課題について意見交換を行った。以上の活動は今後の東アジア農業史研究にとって重要な意味をもつ。
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