• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

20世紀前半ペルシア湾奴隷制に関する歴史民族誌的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K00929
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

鈴木 英明  国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 准教授 (80626317)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードペルシア湾 / 奴隷 / 真珠 / 拘束
研究実績の概要

本年度は予定していた海外調査が実施できなかった一方で、資料の整理と分析に時間をかけることができた。また、現地での資料収集に変え、オンラインで公開されている資料の収集も手掛けた。本年度の研究実績は以下のとおりである。
5月には第88回大阪大学グローバルヒストリーセミナーで「世界史的共通体験としての奴隷廃止―解放されない人びと―」を報告し、7月にはみんぱく特別研究「グローバル地域研究と地球社会の認知地図―わたしたちはいかに世界を共創するのか?」第4回研究会/現代中東地域研究レクチャーシリーズ第24回レクチャーで「19世紀後半から20世紀前半のペルシア湾における真珠採取業と拘束、奴隷制」を報告した。11月には第38回 比較文明学会大会で「生き物とグローバルヒストリー―世界商品化する真珠とペルシア湾の採取者たち―」を報告した。
また、10月には東京大学出版会より『解放しない人びと,解放されない人びと―奴隷廃止の世界史』を刊行し、2021年1月には「貝殻に雨粒が宿れば。―20世紀前半、世界商品化する真珠とペルシア湾の採集者たち―」を『季刊民族学』で発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

海外調査を実施できなかったことは大きな痛手であったが、その分、資料の整理と分析とを前倒しにして実施した。また、これに伴い、口頭発表や印刷媒体での業績も上げることができた。それらを総合すれば、「(2)おおむね順調に進展している」の評価が妥当に思われる。

今後の研究の推進方策

本年度も海外調査は難しいという前提に立ち、資料の整理と分析をさらに進めることとする。また、調査で収集予定だった資料について、一部はデジタル媒体ないしはマイクロフィルムでの取り寄せが可能であるので、それらについては収集と整理、分析を進めることにする。

次年度使用額が生じた理由

本年度は海外調査が実施できなかったため、旅費の使用ができず、資料整理や資料収集に充てたために次年度使用額が発生した。次年度使用額は海外調査旅費に組み込んで使用するのが望ましいが、なお難しい状況が続くと考えられるため、オンラインなどで購入できる資料の購入費に組み込むことをを計画している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 鈴木英明2021 「貝殻に雨粒が宿れば。―20世紀前半、世界商品化する真珠とペルシア湾の採集者たち―」2021

    • 著者名/発表者名
      鈴木英明
    • 雑誌名

      『季刊民族学』

      巻: 175 ページ: 22-29

  • [学会発表] 「世界史的共通体験としての奴隷廃止―解放されない人びと―」2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木英明
    • 学会等名
      第88回大阪大学グローバルヒストリーセミナー
    • 招待講演
  • [学会発表] 「19世紀後半から20世紀前半のペルシア湾における真珠採取業と拘束、奴隷制」2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木英明
    • 学会等名
      みんぱく特別研究「グローバル地域研究と地球社会の認知地図―わたしたちはいかに世界を共創するのか?」第4回研究会/現代中東地域研究レクチャーシリーズ第24回レクチャー
    • 招待講演
  • [学会発表] 「生き物とグローバルヒストリー―世界商品化する真珠とペルシア湾の採取者たち―」2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木英明
    • 学会等名
      第38回 比較文明学会大会
    • 招待講演
  • [図書] 『解放しない人びと,解放されない人びと―奴隷廃止の世界史』2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木英明
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      東京大学出版会
    • ISBN
      4130251724

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi