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2020 年度 実施状況報告書

香取文書の文化財としての保存に向けた基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K00941
研究機関都留文科大学

研究代表者

鈴木 哲雄  都留文科大学, 教養学部, 教授 (20374746)

研究分担者 笹生 衛  國學院大學, 神道文化学部, 教授 (60570471)
湯浅 治久  専修大学, 文学部, 教授 (70712701)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード香取文書 / 文化財保存 / 古文書調査 / デジタルデータ / 香取神宮
研究実績の概要

本研究は、中世東国の代表的な史料群である「香取文書」の文化財としての保存に向けた基礎的研究として、香取文書のデジタルデータ化と史料学的な調査を行うものであり、本年度は、2020年10月23日と12月10日、2021年3月25日の3日間にわたり、千葉県香取市の香取神宮において調査を実施することができた。3日間で予定通りに、同神宮所蔵の「香取文書」である「本所古文書」(全5巻)・「旧社職源太祝家文書」(全6巻)・「源太祝家文書(冊子本)」(全2帖)・「録司代家文書(冊子本)」(全2帖)・「要害家文書(冊子本)」(全3冊)・「香取神宮古文書写」(全4巻)・「大宮司家文書」(全1巻)・「慶長十三年正月司召」(全1巻)・「宝徳二年司召(録司代家文書)」(全1巻)・新蔵文書(「大宮司家文書」)(12点)・「天文廿四年司召」(全1巻)・「香取社退転神官等所役所之事」(全1巻)の形態調査と写真撮影を行った。コロナ禍にもかかわらず、調査に協力いただいた香取神宮に深謝するものである。
香取神宮所蔵の「香取文書」の大半については、すでに旧佐原市教育委員会によって個々の文書の計測などは済んでいるが(旧佐原市教育委員会編『香取神宮資料調査報告書』)、本年度の調査では、専門的な知識を有する2名の調査協力者をお願いして、未計測分についての調査記録と調査対象のすべてについて巻子や冊子、掛軸などの形態的な特徴について記録することができた。また、対象文書のすべてについて、デジタルデータとして保存することができた。本研究の目的である「香取文書」の文化財としての保存に向けて、貴重な成果であったと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度の調査予定であった香取神宮所蔵の「香取文書」である、「本所古文書」(全5巻)・「旧社職源太祝家文書」(全6巻)・「源太祝家文書(冊子本)」(全2帖)・「録司代家文書(冊子本)」(全2帖)・「要害家文書(冊子本)」(全3冊)・「香取神宮古文書写」(全4巻)・「大宮司家文書」(全1巻)・「慶長十三年正月司召」(全1巻)・「宝徳二年司召(録司代家文書)」(全1巻)・新蔵文書(「大宮司家文書」)(12点)・「天文廿四年司召」(全1巻)・「香取社退転神官等所役所之事」(全1巻)の形態調査と写真撮影を実施できたが、当初予定していた「大禰宜家文書」については、個人蔵のため、コロナ禍での実施は困難であった。

今後の研究の推進方策

未調査の「大禰宜家文書」については、コロナ禍の状況もあり保留して、個人蔵ではあるが点数の少ない「案主家文書」・「分飯司家文書」・「大神主家文書」などの調査を実施する予定である。ただし、コロナ禍の状況によっては、調査できない可能性もある。その際には、調査済みの香取神宮所蔵の「香取文書」についての個別的な研究を進めたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

本年度はコロナ禍のために、「大禰宜家文書」の調査ができなかったこと、また香取文書の調査に関連した出張調査などが実施できなかったために、生じたものである。
次年度についても、コロナ禍の状況が心配されるが、翌年度請求の助成金と合わせた積極的な調査を進める予定でいる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 日本中世の村と百姓2021

    • 著者名/発表者名
      鈴木哲雄
    • 総ページ数
      334
    • 出版者
      吉川弘文館
    • ISBN
      978-4-642-02968-1

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公開日: 2021-12-27  

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