研究課題/領域番号 |
20K00957
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
矢田 俊文 新潟大学, 人文社会科学系, フェロー (40200521)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 1714年正徳台風 / 1856年安政台風 / 1699年元禄台風 / 明治25年台風 / 明治26年台風 / 家屋倒壊率 / 一軒当り死亡者数 |
研究成果の概要 |
1714年正徳台風、1856年安政台風の被害地域、家屋倒壊数、死亡者数を明らかにした。1856年安政台風における一軒当り死亡者数が0.18人であることを明らかにした。領主すべてが半潰という用語を使用して被害報告の提出を求めていないことから家屋被害率の算出に半潰数を使うことはできない。したがって、家屋倒壊率は全壊家屋数を全家数で除したものをパーセントで示したものである、とすべきであることを明確にした。 『歴史学による近世・近代台風・暴風雨史料集―被害数と被害率―』を作成し、被害地域、家屋倒壊数、風折木数、家屋倒壊率・一軒当り死亡者数を示す史料を掲載した。
|
自由記述の分野 |
災害史料学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地震による家屋倒壊率は、(全潰戸数)+0.5×(半潰戸数)を全戸数で除したものをパーセントで示したものではなく、家屋倒壊率は、全潰戸数を全戸数で除したものをパーセントで示したものとすべきであることを明らかにしているが(矢田・堀田2019)、台風による家屋倒壊率も、全潰戸数を全戸数で除したものをパーセントで示したものとすべきであることを明確にした。以上の地震・台風等災害の家屋倒壊率の算出法は、今後の地域防災に貢献するものとなる。 また台風に伴う高潮被害の一軒当り最大死亡者数は0.18人であることを明らかにしたことも、今後の地域防災に貢献するものとなる。
|