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2023 年度 研究成果報告書

「独立」ビルマの民衆と日本軍:切り崩される占領体制

研究課題

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研究課題/領域番号 20K00979
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分03020:日本史関連
研究機関京都教育大学

研究代表者

武島 良成  京都教育大学, 教育学部, 教授 (30379060)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードビルマ / 太平洋戦争 / バモオ / タキン党 / 泰緬鉄道
研究成果の概要

本研究では、拙著『「大東亜共栄圏」の「独立」ビルマ』(2020年)で得た視点を継承し、(1)バモオ政府の政治的自立性と日本(軍)の対応、(2)ビルマ住民の戦争被害、をより詳細に論じた。バモオ政府は、日本軍による圧迫を緩和させる交渉に積極的であり、その意味で(1)と(2)が接点を持つことも判明した。さらに、太平洋戦争についての研究史を追究し、現地語史料を使うことで研究を大幅に書き直し得ることを指摘した。そして、専ら日本語史料に依拠するような研究方法が誤りであることを示した。

自由記述の分野

日本近代史・ビルマ史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、拙著『「大東亜共栄圏」の「独立」ビルマ』(2020年)で提起した視点を継承し、バモオ政府の政治的自立性と民衆の戦争被害の深刻さを、より詳細に論じたものである。その際、バモオ政府の抵抗・突き上げに対し、日本(軍)が譲歩をしたことを指摘した。譲歩の程度は決して小さくはなく、このことは従来の太平洋戦争研究に見直しを迫る材料になる。そして、少なからぬ学術的・社会的意義を持つ。また、本研究の視点はビルマ語史料を活用することで得られた部分が多く、「大東亜共栄圏」の研究を、日本語史料に頼って行うことの限界も示した。このことも、学術的・社会的意義を持つはずである。

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公開日: 2025-01-30  

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