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2023 年度 実績報告書

日本開国史の再構築-「開国のかたち」をめぐる国際的相剋の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K00996
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

福岡 万里子  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (50740651)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード日本開国史 / 東アジア国際関係史 / 東インド海域史 / アメリカ / イギリス / オランダ / 通商条約
研究実績の概要

今年度の前半は、昨年度までに発表した研究成果を学界で共有し、様々な方々と意見交換をして、今後につながるフィードバックを得た。またこの間、本研究課題に関連し、幕末維新期の外交史・国際関係史に関する一般向け解説を執筆する機会が、勤務先の業務(展示リニューアル関係)や依頼原稿の形で複数回あり、その準備を通じて、日本開国史や幕末の不平等条約、またそれをめぐる議論の系譜について思索を深めた。依頼原稿については、今年度後半に、日本外交史のテキストブックの冒頭二章として刊行される運びとなった。幕末の不平等条約は、本研究課題で考察の要となっている1858年日米修好通商条約を原型とするものであるが、これについて、不平等条約か否かという観点から、この機会に研究史を整理し、自ら考察を図ったことは、今後の研究課題の着想につながった。
後半は、上記の着想にも基づきつつ、今後発表する論文の準備を行い、その一環として3月に、公開シンポジウムにおいて「幕末の不平等条約再考―近世的日蘭関係と米国の参入」と題する発表を行った。同報告をきっかけに、関係分野の新たな研究者らとの交流を開始できたのは収穫である。その後年度末には米国のワシントン・ニューヨークにて日本開国史関係の史料調査と研究打ち合わせを行った。訪ねた機関の一つ、米国国立公文書館では、本研究課題に深く関係するがこれまで自らは見落としていた重要な史料に、アーキヴィストの助言により気がつき、複写を収集できることとなり、スケジュール上、体力に負荷が大きかったが、米国議会図書館やNY市立大学での訪問調査と併せ、今後の研究のため重要な訪問となった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 質問「ペリー来航の影響はどのようなものでしたか」への回答2024

    • 著者名/発表者名
      福岡万里子
    • 雑誌名

      Q&Aで読む日本外交入門

      巻: 1 ページ: 2-5

  • [雑誌論文] 質問「不平等条約といわれるものについて教えてください」への回答2024

    • 著者名/発表者名
      福岡万里子
    • 雑誌名

      Q&Aで読む日本外交入門

      巻: 1 ページ: 6-9

  • [学会発表] 幕末期幕府外交の研究と関連史料の資源化―今年度の調査内容・成果と展望(前年度までの先行作業と併せて)2024

    • 著者名/発表者名
      福岡万里子
    • 学会等名
      2023年度史料編纂所一般共同研究「幕末期幕府外交の研究と関連史料の資源化」年度末オンライン報告会
  • [学会発表] 幕末の不平等条約再考 ―近世的日蘭関係と米国の参入―2024

    • 著者名/発表者名
      福岡万里子
    • 学会等名
      公開シンポジウム「2つの開国―幕末~戦後日本の政治と外交」
    • 招待講演
  • [学会発表] Siebold and His Work: Introduction by a Japanese Historian2023

    • 著者名/発表者名
      Mariko Fukuoka
    • 学会等名
      Siebold - O’Ine Science Lecture at the Dutch Embassy in Tokyo, Japan
    • 国際学会 / 招待講演
  • [備考] researchmap 福岡万里子

    • URL

      https://researchmap.jp/mfukuoka

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公開日: 2024-12-25  

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