• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

定州開元寺資史料の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K01031
研究機関福岡大学

研究代表者

山根 直生  福岡大学, 人文学部, 教授 (70412567)

研究分担者 藤原 崇人  龍谷大学, 文学部, 准教授 (50351250)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード河北定州 / 定州開元寺塔 / 五代宋初 / 石刻資料 / 国境 / 仏教
研究実績の概要

研究者間の交流・協業と現地調査を基軸としたため新型コロナパンデミックの影響を被ること大であった本研究計画であるが、2022年度にはようやく対面での研究会も可能となり、ハイブリッド開催に移行して実態的な交流を果たした。その内容は、代表者の主催する東洋史学研究会においては第81回にて山根直生「定州開元寺塔修塔碑をめぐる環境」(2022年07月24日、福岡大学8号館歴史学科研究室、ハイブリッド開催)、第82回にて藤原崇人「金元代における釈源・洛陽白馬寺について」(2022年10月29日、福岡大学8号館歴史学科研究室、ハイブリッド開催)、であった。また代表者が開催ホストを務めた第23回遼金西夏史研究会大会(2023年03月11-12日、福岡大学中央図書館多目的ホール、ハイブリッド開催)においても、代表者・研究分担者・協力者それぞれが対面やオンラインにて参加し、情報交換を行った。
代表者山根直生の実績は、研究発表として仏教史学会例会シンポジウム総合テーマ「開元寺から国分寺へ」にて、「開元寺修塔記に見る北宋定州の人々」(2022年8月27日、龍谷大学 大宮学舎東黌101、対面開催)を行った。
分担者藤原崇人の実績は、論文としては「契丹(遼朝)治下律僧の様態 ―「律宗」の存在をめぐって―」(『中国 ――社会と文化』第37号,2022年7月)、「宋元時代華北の都市名刹 ―釈源・洛陽白馬寺を中心に―」(西本昌弘〔編〕『都市と宗教の東アジア史』勉誠出版、2023年2月)を執筆した。研究発表としては上述の仏教史学会例会シンポジウムにて「統一官寺の展開と終焉」を行った。
研究協力者舩田善之の論文としての実績には「キタイ・タングト・ジュルチェン・モンゴル―覇権の遷移とその構造」(『岩波講座世界歴史07 東アジアの展開 8~14世紀』、岩波書店、2022年)がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究計画は研究者間の交流・協業と現地調査を基軸にするものであるだけに、2022年度においても新型コロナウィルスパンデミックの影響は不可避であった。しかし感染状況の変化や感染対策の緩和によって対面形式での開催も可能となったことをうけ、ハイブリッド形式での交流を開始した。【研究実績の概要】記載の諸研究会がその結果であり、仏教史学研究会例会シンポジウムにて仏教史の専家から多くの意見を得られたことはとりわけ意義あるものであった。
他方で現地調査については、2020~2021年度の根本的に渡航不可能であった状態からの改善をなおも期待したが、ついに果たされなかった。本来は本年度を最終年度とする本研究計画において、あえて研究費を温存することになったのはこの理由による。延長した研究期間においてはこれを用い、現地調査を断念することで成果の発表に専心する。

今後の研究の推進方策

コロナパンデミックの状況により、使用することがなかった研究費を用い、対面での交流と成果の公開を加速する。具体的には9月と12月の報告会、そして2023年度内の報告集の発刊を予定している。
本研究企画と関連する代表者主編の『アジア遊学』五代十国史特集については、すでに諸論文が入稿され2023年度内の発刊を目指す段階にある。

次年度使用額が生じた理由

本研究計画は研究者間の交流・協業と現地調査を基軸にするものであるだけに、開始と同時に到来した新型コロナウィルスパンデミックの影響は不可避であった。国内での交流については順次改善を見たものの、現地調査については国家間往来の事実上の停止のため不可能なままであった。以上が次年度使用額の生じた理由である。
延長した2023年度についても、コロナパンデミックは収束に向かうものの中国現地への渡航には多くの困難と不確定性が残る。よって現地調査については断念し、研究協力者まで含む国内での対面での交流の加速と、研究報告集の刊行を使用計画とする。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] 契丹(遼朝)治下律僧の様態 ―「律宗」の存在をめぐって―2022

    • 著者名/発表者名
      藤原崇人
    • 雑誌名

      中国 ――社会と文化

      巻: 37 ページ: 58-70

    • 査読あり
  • [学会発表] 開元寺修塔記に見る北宋定州の人々2022

    • 著者名/発表者名
      山根直生
    • 学会等名
      仏教史学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 統一官寺の展開と終焉2022

    • 著者名/発表者名
      藤原崇人
    • 学会等名
      仏教史学会
    • 招待講演
  • [図書] 都市と宗教の東アジア史2023

    • 著者名/発表者名
      藤原崇人、西本昌弘、村元健一、田中俊明、鈴木景二、井上主税、貫田瑛、曾昭駿、原田正俊、山口哲史、長谷洋一、宮嶋純子
    • 総ページ数
      231
    • 出版者
      勉誠出版
    • ISBN
      978-4-585-32526-0
  • [図書] 岩波講座 世界歴史 第7巻 東アジアの展開 8~14世紀2022

    • 著者名/発表者名
      舩田善之、宮澤知之、丸橋充拓、井黒忍、伊藤正彦、金文京、山崎覚士、徳永洋介、渡辺健哉、川村康、佐々木愛、矢木毅、大竹昌巳
    • 総ページ数
      295
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      9784000114172
  • [学会・シンポジウム開催] 第23回遼金西夏史研究会大会2023

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi