この3年間、コロナ禍のため計画したウィーンでの調査を行うことが不可能であっ た。そのため、できる限りインターネットを通して史料を集め、それを分析した。また現地の図書館と資料館か らも史資料を取り寄せ、郵送してもらった。それらを翻刻、分析、解説し、論文3編と単著1冊を刊行した。 2023年に科学研究費の一年延長を希望したものの、延長希望先の山梨大学は原則として退職教員に対して研究環境を継続して提供することが困難であること、また一身上の都合により海外引越をせざるを得なくなったことから、獲得した金額のほとんどを返還することとなったが、充分な成果をあげたものと考える。
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