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2023 年度 研究成果報告書

ヨーロッパ型口利き社会への招待―ソサイエティの効用に関する学際的研究―

研究課題

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研究課題/領域番号 20K01059
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
研究機関大阪公立大学 (2022-2023)
大阪府立大学 (2020-2021)

研究代表者

佐々木 博光  大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 准教授 (80222008)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードソサイエティ / 協会 / 兄弟会 / パトロネージ / ネットワーク / 人脈 / 人材育成 / 社会資本
研究成果の概要

欧米ではソサイエティはプライベートな集まりであるが、「民主主義の学校」と称されるような近代的な機能を担ったと評価された。しかしそこには垂直的な人間関係(パトロネージ)や水平的な人間関係(ネットワーク)といった前近代的な要素も如実にみいだされ、縁故や人脈といった社会資本を仲介する場としても機能していたことが近時指摘されている。これを例証するために主として中近世から近代にいたるハンブルクを例にとり、兄弟会や協会入会者のエゴ・ドキュメントを考察した。参加者も社会資本の獲得に大いに乗り気であった。このような前近代の名残といかに折り合いをつけるかが、民間の人材育成にとって鍵を握ることを明らかにした。

自由記述の分野

西洋史

研究成果の学術的意義や社会的意義

教育に携わったことがあるものなら、指導した人が突然見違えるように変貌し成長するのを目の当たりにしたことがあろう。「聖職」とよばれる職にあるものにとって、指導する相手が大化けするのに遭遇するのは何にも代えがたい喜びである。それは聖職にない人たちにとっても同様である。聖職にない人たちはその喜びに預かるために金品を使い好機を提供する。彼らが兄弟会や協会を組織し、財団を興すのはそのためである。結社で支援に相応しい人物を物色・選抜し、財団で該当者を支援する。そして支援をうけたものが開花するのを待つ。民間の施設が果たす教育的機能を明らかにし、それが公教育や社会といかなる関係を取り結んできたかを考察した。

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公開日: 2025-01-30  

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