研究課題/領域番号 |
20K01121
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03070:博物館学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
下林 典正 京都大学, 理学研究科, 教授 (70235688)
|
研究分担者 |
白勢 洋平 愛媛大学, 理学部, 助教 (50793824)
延寿 里美 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 助教 (40844296)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 鉱物標本 / 博物館 / 記載鉱物学 / 新鉱物 / 日本新産鉱物 / 非破壊分析 |
研究成果の概要 |
本課題の研究開始時には、新型コロナウイルス禍の影響のために京都大学総合博物館が入館制限されていたことや、研究協力者や研究分担者の京大来訪もままならなかったため、博物館資料の整理・データベース化については当初から大きく計画が狂うことになった。そのため、研究の重心を、記載鉱物学的研究を推進することや“ほぼ非破壊”分析技術を確立することに移行することとした。その結果、本来の第一目標であった「博物館収蔵の古典的鉱物標本の再評価」に関しては研究期間内には達成できなかったが、一方の記載鉱物学的研究では新鉱物1種と日本新産鉱物11種を報告するといった多くの成果を残すことができた。
|
自由記述の分野 |
鉱物科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
博物館収蔵の古典的鉱物標本を再評価することによって発見されたことではなかったものの、本課題の研究期間内で新鉱物1種と多くの日本新産鉱物種を報告できたことは記載鉱物学として学術的に意義が大きいと思われる。また、“ほぼ非破壊”分析技術を確立したことから、非破壊での分析・記載が原則的に要求される博物館収蔵の標本に対しても、今後その手法を駆使して再評価することによってさらなる発見が期待できる。博物館に古くから収蔵されている標本からも新たな手法によって新種が発見されることになれば社会的にも大きな話題となることであろう。
|