研究課題/領域番号 |
20K01169
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
古田 昇 徳島文理大学, 文学部, 教授 (30299333)
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研究分担者 |
中条 義輝 徳島文理大学, 文学部, 教授 (10124108) [辞退]
川瀬 久美子 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (40325353)
新見 延安 徳島文理大学, 人間生活学部, 教授 (80773762)
小林 郁典 徳島文理大学, 理工学部, 准教授 (90248328)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | GIS / 農業的土地利用 / 防災・減災 / ESD / 歴史的変化 / 文化的景観 |
研究実績の概要 |
2021年度も、新型コロナの影響で、共同研究や調査の進展ははかばかしく進まなかった。ただ、研究遂行に必要な地図情報などのデータの収集や、3密をさけるため、それぞれの研究メンバーがここに現地調査を行い、必要な資料との現地照合や、記録を実施していった。カウンターパートの居る地区については、相手方の意向を最大限尊重し、時期やコロナウィルスの影響を最小化するため、スケジュール調整に苦心したが、徳島県上勝町八重地の棚田地区における文化的景観とその維持に関する調査は、1年延期されたものの2022年2月に現地での動画および静止画の記録を行うことができ、目下地元に発信還元すべく編集中である。また、高知県室戸から高知市にかけてのジオパークとその利活用についての現地調査も本年度は実施できた。また、香川県、徳島県、高知県の農林業部門と調整の上、GISで利用できる地図データの提供を受けるとともに、用水についての資料の提供についても、それぞれの土地改良区の同意を順次得ながら、資料を出していただける段階に至っている。 また、中四国地区の、水資源利用の事例の一端としての水力発電、農業用水の取水堰の設置・改廃の現地調査と地図上の照合を順次行い、発送電について、地理院地図を利活用した高校地理総合で利用できる資料作成に一定のめどがついた。中山間地域の農業開発については、四国に多い、地すべり地区の開発事例を西日本に対象を広げてケーススタディの蓄積に努めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナの影響により、県外への移動が、本務校の指示により制限されたことが、現地調査を遅らせる最大の要因となった。しかし、地球規模での感染拡大防止のための措置であり、やむを得ない状況であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、新型コロナの感染防止に最大限留意しながら、研究を進めていく。また、研究者間の連携を深め、共同現地調査や資料操作の分担なども考慮しつつ研究を加速していきたい。中四国の事例では、特異な地域現象に偏ることのないよう、適宜、他地域の状況も加えながら、グローカルかつグローバルな視点から自然地理学、人文地理学またひいては、その地域の歴史的・時系列的変化も加味し、新旧の地図を利活用しながら資料作成に努めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響を受けて、異動がせいげんされたことにより、現地調査等の旅費支出が、予定より大幅に少なくなったことが、最も大きな理由である。また、機器類の修理更新費用として計上していたものが、ソフト等のアップデートで当面補えたことも一因である。さらに、GISソフトの購入費用を本年度は、行わなかったため。 次年度以降、新型コロナウイルスの影響を十分考慮しながら、現地調査等を加速するとともに、GISソフトの更新などに、補助金を有効に活用して、研究の進展を図っていきたい。
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