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2020 年度 実施状況報告書

インドにおけるジュエリー産業のグローバル化に関する地理学研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K01182
研究機関関西大学

研究代表者

土屋 純  関西大学, 文学部, 教授 (80345868)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードインド / ムンバイ / ジュエリー産業 / ザベリバザール / イミテーションジュエリー
研究実績の概要

本研究の目的は、グローバル化しているインドのジュエリー産業に注目し、①大都市産業集積の実態、②グローバルなネットワーク化、の2点を分析・考察することである。2020年度は、コロナ禍の影響によって、予定していたインドでのフィールドワークが実施することができなかった。そのため、ムンバイやスーラートにおけるジュエリー産業の集積について研究がストップしている。今年度、新型コロナウイルス感染症の状況が改善していけば、2月から3月の間に現地に行きたいと考えている。
今年度の研究成果は、第一に、1つの論考を書き上げたことである。現在、校正中となっている。この論考において、①ムンバイはインドにおけるジュエリー産業の一大拠点となっており、研磨加工されたダイヤモンドやイミテーションジュエリーの取引においてグローバルハブになりつつあること、②ムンバイのザベリバザールでは、イミテーションジュエリーの卸売業や小売業の集積地となっており、中間層人口の拡大に伴ってその集積を充実させてきていること、の2点を報告した。
第二の成果として、インドにおける研磨ダイヤモンドやイミテーションジュエリーの輸出について、インドの貿易データから分析を進めたことである。インドの重要な輸出産業となっているダイヤモンド研磨加工の動向と、その輸出状況について、統計資料や既存文献の情報から整理している段階である。そして、イミテーションジュエリーについては、市販されているデータブックを元として分析を開始しており、主に英語圏の先進国への輸出が増加していることを把握しつつある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度の研究が遅れている最大の理由は、コロナ禍によってインド・ムンバイやスーラートでのフィールドワークができなかったためである。状況が改善次第、現地へ赴き、調査を実施していきたい。

今後の研究の推進方策

インドのセンサスデータなどを用いて、ダイヤモンド研磨加工品の輸出などについて分析していきたい。そして、インドジュエリー産業の歴史について、既存文献をサーベイし、地理的な展開について解明していきたい。なお、新型コロナウイルス感染症の状況が改善していけば、現地に赴き、調査していきたいと考える。

次年度使用額が生じた理由

2020年度は、コロナ禍によってインドへの渡航ができなかった。そのため、旅費の支出がなかったため、研究費の使用が大幅に少なくなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] インドにおけるジュエリー産業のグローバル化―ムンバイ・ザベリバザールでの調査から―2021

    • 著者名/発表者名
      土屋純
    • 雑誌名

      ジオグラフィカ千里

      巻: 2 ページ: -

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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