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2022 年度 実施状況報告書

現代社会におけるアート化現象の人類学的研究:フェティッシュ、市場、モノの観点から

研究課題

研究課題/領域番号 20K01229
研究機関龍谷大学

研究代表者

青木 恵理子  龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (40180244)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード身=心 / もの―こと / 自明性からの解放 / re-presentation / 市場 / 不可知の力 / 社会的構築としての芸術 / 物自体としての芸術
研究実績の概要

【現地調査】COVID-19 の状況を見極めつつ、国内外の現地調査を遂行した。(  )内は成果発表。 ★2022年7月8日~10日@福岡県筑後市 九州芸文館Artist in residenceの制作を見学し、インドネシアからのアーティストAnggun氏にインタヴュー(九州芸文館からエッセイを出版近刊)  ★2022年7月16日@高松市美術館・9月4日@高松市大島青松園 瀬戸内国際芸術祭参加「みる誕生展」「国立療養所熊本恵楓園絵画クラブ金陽会絵画展」(論文「作品感受について」)  ★2022年7月25日@和歌山・11月16日~17日@熊本 「アールブリュット」作品調査(ボーダレスアート・ミュージアムNO-MA出版報告書『滋賀県アール・ブリュット全国作品調査研究 令和4年度報告書』3エッセイ掲載)      ★2022年8月19日~22日@新潟 越後妻有大地の芸術祭参与観察  ★2022年9月15日~10月1日 国際現代芸術祭ドクメンタ15@ドイツ(2022年12月4日インドネシア懇話会第4回研究大会で、パネルを組織して発表)  ★2023年3月16日@東京 Art Fair Tokyo    ★その他 展覧会や制作現場の現地調査

【研究会】ドイツ文化政策、インドネシア美術史、理論社会学、美学、芸術思想史、芸術社会学、芸術人類学、アフリカの同時代アートなどの研究者、アート・アクティヴィスト、精神科医・劇作家 キュレーターなど12人を招いてハイブリッド研究会を主催し、本研究プロジェクトのための知見と洞察を深めた。 ★2022年6月12日 グローバル化する社会における「いまーここ」での実践  ★2022年10月2日 自明性をすりぬけるものの力と展示  ★2023年2月10日 身=心の危機と蘇り

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2022年4月以降、研究に費やすことのできる時間が増大し、COVID-19 に対する世界的な対応の変化により、ドイツでの現地調査をはじめとして、現地調査を多く実施することができたため、2020年度と2021年度での研究の遅れを取り戻すことができた。また、2020年度、2021年度にオンラインを多用して広げてきたネットワークを対面で確実なものにすることができた。そのネットワークには、筆者の専門分野である(文化)人類学の研究者だけではなく、アートアクティヴィスト、芸術として高く評価されているものを制作している知的障害のある人々とその関係者、劇作家、精神科医、美術史研究者、キュレーター、インドネシアのアーティスト、アーティスト・コレクティヴなど多様な人々が含まれている。その結果、筆者自身の視座の拡充と、洞察の深化がもたらされた。これらの拡充と深化は、文献研究および理論研究の拡充と深化をも可能にした。

今後の研究の推進方策

今後は、COVID-19 の状況をよく見据えながら、充実した現地調査を展開したい。現在、航空運賃の値上がりが著しいが、できるだけ海外での調査も遂行したい。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19のために、2020年度及び2021年度に予定していた現地調査ができず、2022年度に引き継がれたため、次年度使用額が生じた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 廣田 緑.『協働と共生のネットワーク―インドネシア現代美術の民族誌』grambooks,2022,8+495p.2023

    • 著者名/発表者名
      青木 惠理子
    • 雑誌名

      東南アジア研究

      巻: 60 ページ: 244~252

    • DOI

      10.20495/tak.60.2_244

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 美術作品感受について:個人的経験から2022

    • 著者名/発表者名
      青木惠理子
    • 雑誌名

      龍谷大学社会学部紀要

      巻: 62 ページ: 97~104

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 生命の技術/生(せい)の技法/生活の芸術 2022年のフィールド ワークに基づく考察2023

    • 著者名/発表者名
      青木惠理子
    • 学会等名
      日本文化人類学会
  • [学会発表] 芸術と人類学のコンタクトゾーンから:クマサッオ(家つくり)・ドクメンタ15・オキュパイ運動・インドネシアのコレクティヴ2022

    • 著者名/発表者名
      青木惠理子
    • 学会等名
      日本文化人類学会
  • [学会発表] パネル:「ドクメンタ15におけるインドネシアのコレクティヴ:2022年の共同調査に基づいて」趣旨説明2022

    • 著者名/発表者名
      青木惠理子
    • 学会等名
      インドネシア懇話会
  • [学会発表] グローバルなポリティクス、ナショナルなヘゲモニー、ローカルなコレクティヴ:人類学の視点から2022

    • 著者名/発表者名
      青木惠理子
    • 学会等名
      インドネシア懇話会

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公開日: 2023-12-25  

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